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地域コミュニティの拠点としても賑わう、日蓮宗の大本山。

池上本門寺

仁王門
仁王門
此経難持坂
此経難持坂
池上本門寺
池上本門寺

正式名称を「長栄山大国院本門寺」とする「池上本門寺」は、日蓮宗の開祖・日蓮聖人が入滅した霊跡として知られている。1282(弘安5)年9月8日、身延山を降り、病気療養のため常陸の湯へと向かう途中、武蔵国池上(現・東京都大田区池上)郷主・池上宗仲公の館で同年10月13日に入滅する。

その後、法華経の字数(69384)に合わせて約7万坪の寺域が寄進され、高弟の日郎聖人によって「池上本門寺」の礎が築かれることとなった。東国における日蓮宗の中核寺院として発展し、江戸時代には将軍や大名諸侯をはじめ、広く江戸市民の信仰を集めた。

 1945(昭和20)年のアメリカ軍による空襲で多くの堂宇が失われるも、その後、諸堂を再建。境内には総門、仁王門、鐘楼、大堂、本殿、経蔵、五重塔、宝塔などが立ち並ぶ。総門を潜ると加藤清正の寄進と伝えられる96段の石段坂があるが、この96という数字は、法華経法塔品のサンスクリット語96字に由来する。境内のいたるところで語るべき歴史がある。

また、大堂にある外陣の天井画は大田区に在住していた画家・川端龍子に委嘱。川端龍子は完成をみることなく逝去したが、奥村土牛画伯が眼を点じて開眼供養をとげた。未完ゆえ龍と判別しがたいが、画伯の遺作として、今も多くの人が見学に訪れている。

池上本門寺 大堂
池上本門寺 大堂

「池上本門寺」で行われる行事の中でも10月に行われる「お会式」は、特に大きな行事となっている。全国各地で10月13日を中心に御会式が営まれているが、入滅の霊跡である「池上本門寺」のお会式がもっとも盛大に行われており、特に12日晩の御逮夜に繰り出される万灯練り行列には30万人の参拝者が訪れ、聖人に報恩の誠を捧げている。その他にも、2月の「節分・豆まき」、4月の「春まつり」、12月の「朗子の森バザー」と、1年を通して様々な行事が行われている。

さらに「池上本門寺」では、誰でも参加出来る学習会や文化活動をはじめ、将来を担う子どもたちの情操教育にも力を注いでいる。大人向けの活動としては仏教講座などの学習会や、法話と写経会・1泊てらこやといった体験講座を開催している。

法華経の写経
法華経の写経

本門寺が仏教思想をベースとした、地域の青少年の健全な育成をはかろうとする活動を総称して「朗子クラブ」と呼んでいる。 本門寺の青少年活動の中心的な役割を果たします。合唱団や鼓笛隊、野球部スカウトと活動内容も多彩で、地元の子どもたちも多く所属している。 

池上朗子野球部
池上朗子野球部
池上朗子鼓笛隊
池上朗子鼓笛隊

心身の健康維持と体力づくりに役立てて欲しいという願いから、文化・スポーツ活動の場も提供している。こちらも太鼓、コーラス、日本拳法、スポーツクラブと活動内容は多彩なので、参加すれば子どもの興味の幅が広がりそうだ。

コーラスグループ「水」
コーラスグループ「水」

池上本門寺
所在地:東京都大田区池上1-1-1 
電話番号:03-3752-2331(代表)
http://honmonji.jp/

大田区のitot



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