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「市谷八幡町」の由来、江戸城の守り神

市谷亀岡八幡宮

高台に位置している市谷亀岡八幡宮
高台に位置している市谷亀岡八幡宮

「市ヶ谷」駅周辺にある地名のひとつである「市谷八幡町」。この名は、駅至近の場所に、室町時代に創建された神社「市谷亀岡八幡宮」に由来する。江戸城を築いたことで知られる武将、太田道灌が、江戸城の西側を守る神様として、鎌倉にある鶴岡八幡宮の分霊を祀ったのが始まり。鶴岡八幡宮の「鶴」を、同じく縁起の良い「亀」に置き換えて「亀岡」とされたとされる。社殿には、大田道灌が奉納したという「軍配団扇(ぐんばいうちわ)」などが保存されており、区の文化財に指定されている。

境内に続く階段
境内に続く階段

戦災による荒廃などを経て、現在地に移転したのは江戸城の外堀が造られた頃のこと。徳川三代将軍・家光らの篤い信仰を受けた神社は、江戸時代においては「市谷八幡宮」と呼ばれ、境内に茶屋や芝居小屋などが並んで大いに賑わったとされる。三代将軍・家光以降も、「生類憐みの令」を出した五代将軍・徳川綱吉をはじめ、幕府重職や大名小名、徳川綱吉の実母・桂昌院にも篤く信仰された。

春には桜が境内を彩る
春には桜が境内を彩る

武家の守護神とされ、日本の酒造り文化発展にも寄与したとされる応神天皇を祀っていることから、学問と商売の神様として、現在も、周辺地域の人を中心に多くの人の信仰を得ている。また、ペットの諸祈願を受け付けており、ペット用お守りも授与している。創建から500年以上を経て、ペット愛好家のパワースポットにもなった市谷の守り神だ。

市谷亀岡八幡宮
所在地:東京都新宿区市谷八幡町15 
電話番号:03-3260-1868
https://www.ichigayahachiman.or.jp/




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