再開発が続く大手町、皇居沿いの一丁目で大型計画が始動!

2016年7月4日

大手町一丁目、3棟のビルを集約し2棟の高層ビルを持つ大型複合施設へ

急速に変貌をとげる東京都心部の中でも特に変化のスピードが早く、その規模も大きいのが大手町エリアだ。ビジネスの中心地という役割を維持しつつも、ショッピングやエンターテイメント機能をもつ新しい複合拠点計画が続々と発表されている。そのひとつが大手町一丁目で始動した再開発事業「(仮称)OH-1計画」だ。計画では、三井物産ビルなど3棟のビルが一体化して建て替えられ、2棟のオフィスビルを中心とした延べ床面積約36万平方メートルの大規模複合施設が誕生する。2016(平成28)年5月に着工し、建物竣工は2020年2月を予定している。

建物は地上31階建てのA棟と地上39階建てのB棟からなり、皇居に面した西側には憩いと潤いをもたらす約6,000平方メートルの大規模な緑地空間が設置される予定だ。またA棟には多目的ホールが計画され、国際会議や商品発表会だけでなく、音楽ライブなどのエンターテイメントイベントにも対応する。一方B棟の上層階にはラグジュアリークラスのホテルを誘致する計画だ。

東御苑から望む外観パース東御苑から望む外観パース
画像出典:『(仮称)OH-1計画』プレスリリース

大手町はビジネスだけではなく、宿泊やエンターテイメントの拠点へ!

大手町エリアではオフィスビルの建て替えが急ピッチで進んでいるが、その多くが複合的な施設へと生まれ変わろうとしている。2016(平成28)年7月開業の天然温泉付き日本旅館「星のや東京」を始め、一流ホテルの進出や、老舗ホテルのリニューアルも続いている。また長期滞在型サービスアパートメントといった新しい宿泊施設も誕生。大手町はビジネスの拠点としてだけではなく、観光客や都市生活者など多くの人々が行き交う街へと変貌しようとしている。「(仮称)OH-1計画」が完成すれば、新しい大手町のランドマークとなり、にぎわいの拠点となるだろう。

ニューヨークやパリ、ロンドンなど海外主要都市の都心部は東京と比べて昼夜間人口の差が小さい。すなわち都市の中心部に生活拠点を持つ人が多いという。大手町エリアをはじめとした東京都心部も、都市生活者や観光客で24時間にぎわう街へと生まれ変わりそうだ。

多目的ホールイメージ多目的ホールイメージ
画像出典:『(仮称)OH-1計画』プレスリリース

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■参考■
大手町における大規模複合開発「(仮称)OH-1計画」着工

■開発種別:再開発
■エリア:東京都・千代田区大手町一丁目
■完成時期:2020年2月完成予定
■事業主体:三井物産株式会社・三井不動産株式会社