空を取り戻す「日本橋再生計画」、COREDO室町2・3が2014年春開業

2013年11月14日

建造後100周年を迎えた日本橋、「日本橋再生計画」が進行中

東京都中央区の日本橋エリアでは三井不動産や中央区、地元と一体となって日本橋地域の活性化と街に新たな魅力を創造する「日本橋再生計画」が推進されている。江戸時代に全国に通じる五街道の起点として定められた日本橋だが、現在の橋は1911(明治44)年に建造され100周年を迎えた由緒ある橋でもある。しかし、前回の東京オリンピック開催のために急ピッチで整備された首都高速道路が日本橋川を覆うように建設され、現在の姿となっている。「日本橋再生計画」では、この首都高速道路の地下移設することによって空を取り戻そうという構想を打ち出している。日本橋エリアに残された歴史的な遺産を「残しながら、蘇らせながら、創っていく」というコンセプトを掲げ、様々な団体や企業、地元住民を巻き込みながら進められているのが「日本橋再生計画」なのだ。

一方、日本橋・東京駅前地区では、歴史と賑わいを活かした「東京の顔」づくりのため、中央区によって建築規制が適用されている。街並みを整え、快適な歩行空間を確保するとともに容積率の緩和が打ち出されており、建築ルールに基づいていくつかの再開発事業が進んでいる。

 

再開発計画も着々と進行、2014(平成26)年春にCOREDO室町2・3がオープン

再開発事情のひとつが、5つの街区にわたる大規模複合開発「日本橋室町東地区開発計画」だ。三井不動産を中心にして推進されている計画では、第1弾として「COREDO室町」が2010(平成22)年にオープンしたが、このたび2014(平成26)年3月20日には第2弾「COREDO室町2」「COREDO室町3」の開業が決まった。全68店舗の構成は、日本全国の「食」やこだわりの「モノ」を提供する店舗、日本橋初となるシネマコンプレックス 「TOHOシネマズ日本橋」に加えて、「深夜営業の飲食店」や「ライフスタイル提案型の雑貨店」などが揃えられている。「COREDO室町」「日本橋三井タワー」も15店舗が同日リニューアルオープンの予定で、周辺のオフィスに勤務する30代〜40代向けの施設が出店を予定しており、完成が待ち望まれている。

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■参考■

http://www.nihonbashi-michikaigi.jp/pdf/teigen01.pdf

http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2013/1105/index.html

 

■開発種別:大規模施設・再開発
■エリア:中央区 日本橋地区
■完成時期:2014年3月(COREDO室町2)
■事業主体:三井不動産、中央区ほか