巨大ショッピングモールがオープン、
「幕張新都心」にも新たな動き

2013年11月14日

時代の変化にそって、あたらしい顔を持ち始めている「幕張新都心」

「海浜幕張」駅前の国際大通り
「海浜幕張」駅前の国際大通り

「職・住・学・遊」が融合した未来型の国際都市を目指し、千葉市と習志野市にまたがり街づくりを展開している「幕張新都心」は、1975(昭和50)年に住宅を中心とした基本計画がつくられ、1989(平成元)年幕張メッセのオープン以降本格的に開発がおこなわれてきた。「みなとみらい21」「さいたま新都心」と並ぶ“新都心構想”の一つでもある。 その後はバブルの崩壊など時代の変化によって、進出企業の顔ぶれも計画当初とは変わってきているが、オフィスや研究施設、ホテル・商業施設、住宅、学校、公園の整備や国際会議や文化・交流活動の展開が進み、就業者・就学者・居住者及び新都心への来訪者を合わせると現在日々約14万7000人の人々が活動する街となっている。住宅街区では高層タワーマンションの建設も始まっているほか、将来的にはマリン・リゾート施設などウォーターフロントとしての機能も加わることによって、さらに多様な人々が集うエリアを目指している。2020(平成32)年のオリンピック開催をきっかけに東京湾岸部の注目度が高まっている中、幕張エリアの持つポテンシャルにも期待が寄せられている。

この中でも8-1A街区に医療拠点を整備しようとする計画が動き始めた。この街区は2006(平成18)年に第二東京タワー(現:東京スカイツリー)の誘致を試みたが失敗し、その後超高層複合ビル開発計画が持ち上がったものの、環境変化などにより撤回されていた場所だ。

 

劇場やペットモールなど新しいコンテンツを持つ「イオンモール幕張新都心」が誕生

幕張新都心には、2013(平成25)年12月にはイオングループのフラッグシップモールとなる「イオンモール幕張新都心」がオープンする。グランドモール、ファミリーモール、スポーツモール、ペットモールの4つのモールで構成され、日本初上陸、関東地区初出店を含む初ブランド・新業態91店、千葉県初出店85店を含む約350の専門店が出店する。

建設中のイオンモール幕張新都心の様子
建設工事中の「イオンモール幕張新都心」

これまでのショッピングモールとは違ったコンテンツとして注目されるのが新コンセプトの劇場「よしもと幕張イオンモール劇場」、体験型エンターテインメントミュージアム「東映ヒーローワールド」、24時間対応の病院・ホテルを完備しイオンペットが手がける日本最大級の総合ペットストア「PECOS(ペコス)」などだ。近くには幕張メッセ、マリンスタジアムや、コストコ、アウトレットパークなど集客性の高い商業施設等も集積しており、JR京葉線、首都高速湾岸を利用すれば東京や神奈川方面からのアクセスもよく、広域からの来訪をこれまで以上に増やしていくかもしれない。

実はJR京葉線は「新木場」駅で東京臨海高速鉄道りんかい線と線路が接続されており、物理的には相互の直通運転も可能だ。「新習志野」駅〜「海浜幕張」駅間には新駅設置の構想もあるので、鉄道アクセスの改良構想にも注目しておきたい。

——————————————————-

■参考■

http://www.aeonmall.com/upload/1379576677.pdf

 

■開発種別:大規模施設、住宅
■エリア:幕張地区
■完成時期:随時
■事業主体:千葉県、イオンなど