「中野」駅の南北で大規模な開発計画、駅周辺が生まれ変わる!

2014年7月30日

「中野」駅の駅ビル整備と、中野サンプラザ解体再整備計画が動きだす

「中野」駅周辺が大きく変貌しようとしている。すでに周辺では再開発が進み、明治大学、帝京平成大学のキャンパスが誕生、新設されたオフィスビルにはキリンホールディングスや栗田工業の本社が移転するなど人の流れは変わり始めているが、今後もさらにいくつかの大型再開発計画が待っている。そのひとつがJR「中野」駅の駅ビル建設と「中野サンプラザ」の解体・再整備計画だ。

「中野」駅の南北で大規模な開発計画、駅周辺が生まれ変わる!出典:中野区 区長記者会見資料
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「中野」駅は乗降客数も多い拠点駅だがこれまで駅ビルは存在していなかった。そこで、既存駅の上空を活用するかたちで、駅の南北を結ぶ自由通路と橋上駅舎を建設する計画を中野区とJR東日本が中心となって進めることが明らかになった。駅ビルの詳細については今後検討される予定だが2020(平成32)年頃の完成を目指し、商業施設や公共施設が一体的に整備されることになりそうだ。

一方、「中野サンプラザ」は隣接する区役所とともに解体され、一体的に再整備されることが計画されている。コンサート会場としても親しまれてきた中野サンプラザは築後40年を超えて老朽化が目立ち、安全面からも建て替えが求められることとなった。独特の外観をもった建物が取り壊されるのは寂しさもあるが、新しい文化施設として生まれ変わるべく、計画が練られている。完成は2024(平成36)年頃を目指している。

「中野」駅の南側でも再開発による新しいまちづくり方針が発表される

また、「中野」駅の南側でも「新たな業務・商業の集積と生活・コミュニティーの核」を将来像に掲げた再開発計画が具体的な姿を見せ始めた。全体としてはA〜Cの3地区に分けたまちづくりが計画されているが、そのうち最も駅に近いA地区の素案が発表されている。それによると、南口の駅前広場を整備するとともに人工地盤を設け、商業施設や業務棟、そして住宅棟を含む2棟の高層ビルを一帯整備する計画だ。2016(平成28)年度以降に工事着手、2023(平成35)年度の完成を目指している。

「中野」駅ビル、そして駅を挟んで南北での再開発が進めば、「中野」駅周辺は大きく変貌するだろう。

 

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●参考●

東京都中野区ホームページ
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/102500/d017930_d/fil/20140616siryou1.pdf

「中野」駅南口地区まちづくり方針(素案)
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/163000/d006786_d/fil/n-minami-houshin1.pdf

■開発種別:大規模施設、再開発
■エリア:東京都中野区
■完成時期:〜2024年頃
■事業主体:中野区、JR東日本ほか