ヘルシー・カフェ・レストランのら

そんなゆったり寛げる「食堂のら」で、遅めの昼食をいただくことにした。柔らかな厚手の和紙に手書きのメニュー表が渡された。それぞれネーミングも捻ってあるので、それを読むだけでも楽しい。その日のメニューの一つとして、瑞々しい野菜と新鮮な魚が味わえるという「海彦・山彦」をはじめ、「好日(よきひ)」、「不思議の国のアリス」といったセットがそれぞれ1,000円だった。その中から、野菜と肉のソテーに、キャロットラぺや赤米を混ぜて食べる「不思議の国のアリス」をチョイスしてみた。このメニューは、真摯な姿勢で赤米をつくっている地元生産者を応援するため、赤米の美味しい食べ方を考案した結果できたそうだ。メニュー名も赤米の生産者の名前に由来しているという。

ヘルシー・カフェ・レストランのら
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私が「のら」に訪れた日は5品であったが、オーガニックの食材を使用しているため、仕入れの都合もあってメニューは限定できないそうだ。大人向けのメニュー4~5種類の他に、授乳中でアレルギー物質が含まれる食材は禁止されている母親向けのメニューも用意されている。とはいっても、見た目は通常の大人向けメニューと同じように見えるので、授乳中の母親も食事の制約を感じずに食べられるのが特徴だという。実際にどういう代替の食材を使用するのかうかがったところ、何と肉の代替として“いもがら”を使ったりもするというのには驚かされた。

ヘルシー・カフェ・レストランのら
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また、母親が子供に安心して食べさせることができるキッズメニューや離乳食用メニューなども用意されている。そういった子供向けメニューを開発する上では、単に「オーガニック食材だから安心」という観点からだけでなく、「子供が楽しく食べられる」という“食育”も考えているという。その具体的な食材として「生の切干大根」を試食させてくれた。確かに噛んでみると甘い。噛めば噛むほど甘味が出てくるので、子供の咀嚼力も同時に養える食材といえるだろう。小さな子供たちは大根がこんなに甘いと知って驚くそうだが、大人でも驚くほどの甘味であった。

そうこうしている内に「不思議の国のアリス」の「玉ねぎのとろとろスープ」が供された。このスープもまた大きく切った玉ねぎの食感とまろやかな甘味を楽しむことができた。一見、小振りなカップに見えたのだが、結構な深さがあるため、量的にも満足感が大きい。

ヘルシー・カフェ・レストランのら
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そして、メイン登場。マリネしたキャロットラぺが鮮やかだ。ポークとほうれん草のソテーにリゾット風の赤米が敷いてある。肉の歯応えやほうれん草の柔らかさ、赤米のつぶつぶ感、さまざまな食感と味のハーモニー。キャロットラぺの人参は糖度が高い種類を使うことで、人参嫌いな子供も好きになるように配慮されている。

ヘルシー・カフェ・レストランのら
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皿の上半分は野菜が中心だ。皿の左端はいもがらの煮付けとカリフラワー、まん中は柚子風味のドレッシングがかかった大根サラダ、右端はマヨネーズを使わないポテトサラダとなっている。それぞれ異なる味付けだが、素材の味を損なわない調理法という点では共通している。一つひとつの味付けに小さな驚きと喜びを感じながら食せる点でも「不思議の国のアリス」というネーミングは絶妙な表現かもしれない。

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さいたま市南区のitot




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