木曽呂の富士塚
富士信仰に基づき、富士山に模して造られた人工の山や塚のことを、富士塚という。その中でも「木曽呂の富士塚」は、1800(寛政12)年に丸参講の信者・蓮見知重のアイデアで見沼代用水と通船堀の連結点の縁に造られ、埼玉県内では最古の富士塚といわれている。
高さ5.4m、直径20mの大きさはなかなか壮観で、国の指定重要民俗文化財となっている。頂上にはお鉢めぐりができるよう火口が掘ってある。現在は入口が埋没してしまっているものの、かつては塚を貫いて胎内くぐりの穴が設けられていた。
木曽呂の富士塚
所在地:埼玉県川口市東内野594 ほか