シャラント

外観
外観

市立大野小学校横に佇む、一軒のパン屋さん「シャラント」。その創業は、1984年。店内インテリアは、棚から壁まで木目調だ。「まるで避暑地にある山小屋みたい」。そんな印象を与えてくれる、温かくも個性的な店内。さらに、パンはガラスのショーケースにキレイに陳列されている。中には、コロネや餡パン、メロンパンなどの菓子パンから始まりデニッシュなどのスイーツ系が。ケースの上にはカンパーニュやフランスなどのハード系パンが並んでいる。壁伝いの趣ある棚には食パン類。その下にはスタッフが待機しており、お客さんの注文を順番に聞いている。つまりは、対面販売方式がとられているのだ。そんな同店の特徴、それは「添加物を一切使わない自家製パン」。そして、オーナー、竹内豫一さんの人柄だろうか。

入り口
入り口

まず、パンについて説明しよう。同店では、パンの中に入れるカレーやチョコクリーム、カスタードクリームの全てを手作りしている。小麦粉は一種類を使うのではなく、数種類の粉を独自にブレンド。そうする事で、風味豊かなパンが安定して作れるのだとか。竹内さん曰く「パンの命は、粉だから」だそうで、粉に力がないとパンは美味しく焼けないらしい。パンの製造工房にも案内してもらったが、確かに数種類の小麦が保管されていた。そして、良く見ると傍らには“石臼”の姿も。聞けば、自家製粉も行なっているそうで、胚芽も混ぜて挽いているとのこと。ただ、小麦は挽いている最中に高熱になるため、長い時間は挽けない。これが、難点らしい。「引き続けられる限界は、せいぜい一時間位かな。だから、自家製粉のパンはとても手間がかかる。でも、完成した粉は粒子が細かくて甘い。それに旨みもあるんだ」と竹内さん。

店内
店内

その自家製粉のみ(国産小麦)で作られるのが、同店オリジナル「古代エジプトパン(380円)」だ。周知の如く、エジプトはパン発祥の地。紀元前4000年頃の彼の地で、「こんな物が食べられていたのでは?と想像して作ってみた(竹内さん談)」のが、このパンだとか。焼きあがるのは、毎週土曜日の16:00頃。パン好きなら、是非チェックしておきたい。

ハード系のパン
ハード系のパン

そのほか、日替わりで登場する様々なフランスパンもおすすめだ。ちなみに、水・木曜日限定販売なのが「バケットカンパーニュ(280円)」。焼き上がりに27時間もかかる逸品だ。また、「バケットクラシック(280円)」は土・日曜日限定で販売している。こちらも、焼き上がりに20時間かかるという代物。店内には、こうした丁寧な造りのパンが年間延べ40種類以上も並ぶ。

デニッシュなど
デニッシュなど

試しに、火曜日限定の「パンドカンパーニュ(330円)」を頂いてみた。ハード系のパリパリした、歯ごたえのあるパンだ。でも、中はシットリとしている。そして、フワフワ感も感じる。そんな深みのある味を実現しているのが、石臼で挽いた粉(全体の40パーセント使用)と天然酵母。

このパンを一言で言い表すと、「何もつけずに食べたい」そんな感じだ。でも、「洋食料理と食べたら、更に美味しいかも」という思いもよぎる。否、ワインにも合うかな?それとも、チーズと一緒に食べたら美味しいかな…?自然とそんなマリアージュを考えてしまうが、同じような事を質問する常連さんは少なくないらしい。そんな時は、竹内さん自らがアドバイスしているそう。「パン屋は、(食の)情報発信基地だと思っているから」というから、頼もしい。一見すると頑固な職人さんという風貌だが、実は気さくで知識豊富なダンディ。そんな竹内さんの醸し出す人間性が、同店を更に魅力的にする。
メニュー例:
パンドカンパーニュ…330円

シャラント
所在地:千葉県市川市南大野1-43-13 
電話番号:047-338-3307
営業時間:9:00~19:00
定休日:月曜日、金曜日





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