和食処 翠州亭(すいすてい)
千葉県長生郡長柄町に広大な敷地を誇る「生命の森リゾート」という複合施設がある。敷地内には、宿泊施設(コテージ、ホテル)、スポーツ施設(プール、エアロビクス、ゴルフなど)、2軒のレストラン、エステサロン、ショップ、会議室などさまざまな施設が充実している。今回はその中の和食処「翠州亭(すいすてい)」にお邪魔した。
入り口の大きな門をくぐると、素晴らしい景色の枯山水の庭園があり、その中にひときわ歴史を感じさせる建物が見えてくる。この「翠州亭」の建物は、国の「登録有形文化財」に指定されている。
そして、その名のとおり、「翠州亭」はもとスイス大使館だった。1930(昭和5)年に東京麻布広尾町に建てられ、1978(昭和53)年まで大使館として使用されていた。大使館が新築されるにあたり、解体を惜しんだ当時の大使により現在の場所に移築されたという。
現在、房総の山間を背景にツツジやサツキなど四季折々の草花で囲まれて、静かにそこに建っている。お食事のできる部屋からの景色はどこから見ても完璧に手入れされており、絶景だ。和建築の外観だが、部屋にはシャンデリアや暖炉があるなど、和洋折衷のモダンな造りになっている。
■つつじの間