クチーナ シゲ

「西大島」駅A2出口近くにある「クチーナ・シゲ」は、下町エリアの食通の間では知る人ぞ知る有名リストランテ。本格的なイタリア料理をリーズナブルな価格で楽しめるとして、2014(平成26)年以来『ミシュランガイド』の「ビルグルマン」に選ばれ続けている名店である。

リストランテといえば、イタリア料理店の中でも高級店にあたる。下町では珍しいジャンルのお店がこの西大島に開かれたのは、「シェフの実家がここだから」というシンプルな理由だ。「祖母の代から西大島で飲食店をやっていたので、自分もいつかここで店を持ちたいと思っていたんです。地元の方にも愛されるような店にしていきたいですね。」と笑顔で話してくれたのは、オーナーシェフの石川重幸さん。

下町にある有名リストランテ

本場で腕を磨いたシェフがふるまう絶品イタリアン

お店のこだわりを尋ねてみると、「こだわっていないものは何一つないです」と熱い思いを語ってくださった。シェフは20数年前、 当時“日本で一番厳しいレストラン”と言われていたという麻布十番の「クチーナ ヒラタ」で料理人人生をスタートさせた。そこでシェフの平田氏に鍛え上げられ、店のNo.2になったところでさらに腕を磨くためにイタリアへ。様々な地方のレストランを渡り歩いてきたという。

店内

ミシュランガイドに掲載され続けている

「イタリア料理は郷土料理の集合体と言われているので、一つの店で働いただけでは完璧にマスターしたとは言えないんです。だからこそ、いろんな地方のレストランで経験を積みたいと思っていました。」と語る。こうして3年半のイタリア生活から帰国した後、ふたたび「クチーナ ヒラタ」でシェフとして働き、8年もの長い間、同店の評判を高め続けてきた。

西大島の店をオープンさせたのは2009(平成21)年。お店のポリシーは「イタリアにこの店があったとしても、対等に張り合える店にする」ということだという。さらに、お店独自の「オリジナリティ」も大切にし、日本独自の食材を使用したり、イタリアの技法に“ひとひねり”を加えていたりと、このお店でしか味わうことができないオリジナル料理を提供している。

クチーナ・シゲ

「牡蠣のグリル」

クチーナ・シゲ

そんなシェフの腕を堪能するのであれば、まずはやはりディナーコースが良いだろう。コースは3,000円台から7,000円ほどで4つのラインがあり、ワインを合わせても一人5,000円からとリーズナブル。写真はこの日の5,800円コースから「牡蠣のグリル」と「フランス産仔牛モモ肉のロースト」。どちらかを選ぶ形で味わうことができるが、2名以上で来たお客さんの多くは両方をオーダーして分けて楽しむという。

中でも、「仔牛のロースト」にはトリュフが贅沢に使用され、「本当にこんな値段でいいの?」とシェフに聞きたくなってしまうほど。このプライス感覚は、プレミアが付いた“東京価格”ではなく、イタリアの現地価格を基準に考えているからだそう。なお、メインディッシュには岩手県産の短角和牛を使った料理も名物となっている。牧草を食べて育った牛は、季節ごとに肉の香りも変化するそうで、その都度ソースのバランスも変えているのだという。せっかく訪れたのであれば、ぜひこちらも味わってみてほしい。

おすすめメニュー

テーブルセット

クチーナ・シゲ

ワインは主にシェフの修行先であった地方の小さなワイナリーから土着品種で醸造したものを置いている。それは「その地方の料理には、その地方のワインが一番合う」という理由から。グラスワインも常時赤白各6種類と豊富にそろえているので、地方ごとの個性を楽しみながら、イタリアに思いを馳せてみたい。

シェフが修行した地域のワインを用意している

カウンター席

名脇役のパン

料理、パン、ワイン、雰囲気、プライス、立地。どれをとっても満足度が高い「クチーナ・シゲ」だけに、集客範囲はとても広く、都心を挟んだ反対側からも常連客が訪れるという。一般的には「高級店」に分類されるが、堅苦しさといったものは一切なく、普段使いから記念日や接待までどんなシーンにもフィットしてくれる。ぜひ季節が変わるたびに訪れて、イタリア料理の楽しさ、シェフの腕の確かさを堪能してみてほしい。

クチーナ シゲ
所在地:東京都江東区大島2-41-16 ポパイビル
電話番号:03-3681-9495
営業時間:18:00~24:00(L.O.22:30)
定休日:月曜日
https://www.cucinashige.com/





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