仲六キッズFC インタビュー
街ぐるみでチームを支える
地域密着型クラブ「仲六キッズFC」
仲六キッズFC 代表 竹原幹さん
「六郷土手」駅と「多摩川」に挟まれた、閑静な住宅地の中にある「大田区立高畑小学校」。そのグラウンドをホームに、毎週土曜日、元気に活動を行っているのが「仲六キッズFC(フットボールクラブ)」である。
こちらは小学生を主体に、小さな子は保育園、幼稚園児から、小学校6年生まで、総勢90名以上ものメンバーが在籍しており、その規模は六郷エリアでもナンバーワン。効率よくグラウンドを使うために、午前は低学年チーム、午後は高学年チームという具合に2部構成の練習を行っているということだ。
今回はそのうち午前の部にお邪魔して、1、2年生チームの監督兼、FC代表である竹原 幹さんにお話を聞いた。
-かなり大所帯のチームということですが、チームの概要、歴史についてお聞かせいただけますか?
まずうちの特徴としては、少年チームとしては珍しいのですが、学校ごとのチームではないんですね。この辺りの7校ぐらいの、小学校と幼稚園、保育園の子どもたちが集まっているチームとなっています。具体的に言えば、高畑、西六(西六郷小)、仲六(仲六郷小)、東六郷あたりの、歩いたり自転車で行ける範囲の子たちで、毎年人数は変わっていますが、だいたい1学年に15人から30人ぐらい、90人ぐらいのチームになっています。歴史としては、去年でちょうど20周年となりましたので、いま21年目ですね。
メンバーはほとんどみんな地元の子ですから、チームを巣立って地元の中学に行ったり、クラブチームに行ったりしても、また練習の手伝いに来てくれるような、本当に地元の街のチームなんですね。今日も何人か、中学生の元メンバーが手伝ってくれています。
-竹原さんはクラブ創設当初からのメンバーのお一人で、現在代表をされているわけですが、クラブ運営のポリシー、当初から変わらない部分などがあれば、お聞かせください。
まず、勝ち負けよりは、サッカーを通した交流や、コミュニケーションができるようになる、といった部分を大切にしながら、指導をしています。
サッカーはやはり“チームプレー”ですから、助け合うことが必要なんですね。サッカーではよく「リスペクト」という言葉を使いますが、審判に対しても、親に対しても、リスペクトの気持ちを持ってもらいたい、自分が好きなサッカーをできることへの感謝、尊敬の気持ちを大事にしてほしい、そういった気持ちを育てたい、というのが、チームとしての基本的な考え方です。
ですから毎回練習の終わりに必ず、グラウンドに対する挨拶をして、送ってきてくれた保護者の方に挨拶をしていますし、コーチに対しても、練習が始まる前にシェイクハンドで「一緒にやりましょう」という挨拶をしています。これもチームの伝統のひとつですね。
それから、やはり学校が幾つも入り組んでいるチームですから、小学校単位の活動にとどまっていないことも特徴と言えるでしょう。もっともっと輪の大きな、「地域のチーム」ということでやっていますので、学校の枠を超えて、いろんな友達ができるかと思います。
-対外試合でも素晴らしい活躍をされているそうですが、最近の対戦成績はいかがでしょうか。
これは当然学年や年によりますが、大田区の中で2番になった年もありますし、昨年もなかなかいい成績を残せました。うちでは5、6年の上手な子になると「選抜チーム」という精鋭チームも組まれますので、区内でも強いチームという認識だと思います。
もちろん選抜チーム以外でも、基礎的な部分から発展的な技術まで、中学校に行ってもサッカーを続けてくれるようにしっかり教えています。その一方では、今日練習を見ていただいた低学年なんかは、小さい子は年中の子から参加していますから、まずはボールを蹴ることを楽しめるように、ということでやっています。
-竹原さんはチームができた頃、この地に引っ越して来られたということですが、20年暮らされて、六郷地域の魅力とはどんな点だとお感じですか?
やっぱり、一番の魅力は多摩川でしょうね。多摩川が流れていて、その隣に緑の広場がずっと広がっていて、夏になると大田区の花火大会も開かれます。東京都ではあるんですが、とにかく、非常に緑が豊かで、自然も一杯ですので、子どもがのびのび遊んだり、スポーツを楽しんだりするには、とてもいい環境だと思います。
教育環境としても良いと思いますよ。六郷は学校が特に多い地域ですから、どこに住んでも家の近くに必ず学校があって、子どもさんがいる家は便利だと思いますよ。交通については、京急以外にも、蒲田まで行けばJRも東急もありますから、電車の便についても非常に優れていると思います。
-こんな子はぜひ仲六キッズFCに来てほしい、というメッセージがあればお願いします。
本当にもう、どんな子でも歓迎ですよ。みんなで一緒にサッカーをやりながら、成長していきましょう!
今回お話を聞いた人
仲六キッズFC
代表 竹原幹さん
仲六キッズFC インタビュー
所在地:東京都大田区西六郷3-28-23 大田区立高畑小学校などで活動
http://nakarokukids.com/