Fractal(フラクタル)

2018(平成30)年の春、「桜上水」駅近くに誕生した「Fractal(フラクタル)」は、もともと隣の「上北沢」駅前にあった店が、高架化にともなう立ち退きによって移転してきたお店。コーヒー豆の専門店で、店内で焙煎した豆を量り売りしている、本格志向のビーンズショップである。

店主の鈴木さんの魅力を感じるお店

コーヒー豆が並ぶ店内

店内に入ると、「いらっしゃいませ」と優しい女性の声に迎えられる。穏やかな笑顔を振りまく女性店主は鈴木由紀子さん。鈴木さんが一人で焙煎、販売など全てを手がけている。

訪れてさっと差し出された試飲用のコーヒーは、驚くほど美味しい。しかしその美味しさに込めた思い、こわだりを鈴木さんに聞けば「あえてこだわりすぎないようにしています。お客様それぞれに自由に楽しんでもらいたいと思っているので。」と素敵な言葉が返ってきた。とはいえ、ひとたび豆に向き合うと、鈴木さんの表情はぐっと引き締まる。不適切な豆をピックアップする「ピッキング」という作業を黙々とこなす姿は、職人そのものだ。

ピッキング作業に集中する鈴木さん

焙煎機

こだわりのコーヒー豆

店内には瓶に入ったコーヒー豆が並ぶが、その種類はそれほど多くはなく十数種類程度。多くの豆を扱うのではなく、少数の豆を新鮮な状態で届けるというのが「Fractal(フラクタル)」のポリシー。

「お客さんが好きなコーヒー豆を選んで、好きなように淹れて、コーヒーが日常生活をちょっと彩る“名脇役”になれれば、それでいいのかなと思って」と微笑む鈴木さん。この肩肘を張らないスタイルが、他のビーンズショップとは違う個性となってさまざま人々を虜にしているのだろう。

焙煎前のコーヒー豆

「Fractal(フラクタル)」限定のグッズも販売している

確かに「窮屈な日常を送っているのだから、コーヒーくらいは自由にさせてほしい」という人は、案外多いのかもしれない。実際に訪れるお客さんを見ていても、コーヒーの話はほとんどせず、「今日はこんなことがあったのよ」といった話をして帰っていった。こんな気軽なスタイルが、「フラクタル」ならではの魅力だ。
取材に訪れた時にも、鈴木さんの趣味のひとつが写真ということで、コーヒーではなく写真やフイルムカメラの話でずいぶん盛り上がってしまった。とても好奇心旺盛で、趣味も多彩な方なので、鈴木さんとの会話を楽しむためにこの店に通っている人も多いことだろう。

どのコーヒーにするか迷ったら鈴木さんに聞いてみよう

気に入った一品を見つけて家でも楽しみたい

こんなに駅から近くて、こんなに肩肘を張らずに、美味しい豆が買えるという店は、探してもそうそう見つからないはず。「自家焙煎の豆って、興味はあるけれどなんだか敷居が高くって」という人は、是非、この店を訪れてみてほしい。鈴木さんが優しくコーヒーの手ほどきをしてくれるはずだ。

Fractal(フラクタル)
所在地:東京都世田谷区桜上水4-18-16 岩田ビル1F
電話番号:03-3304-5720
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日、不定休
https://fractal-coffee.com/





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