休日や

休日や
休日や

蕎麦のあるカフェをコンセプトに、2009(平成21)年に暖簾をかかげた「休日や」。屋号からも察せられるように、土曜日、日曜日、祝日にだけ営業するカフェだ。週の半分にも満たない営業日、また住宅街にひっそりと佇んでいることから、ここに店があったとは知らなかったという新鮮な驚きを口にされる近所からの来店客も多いそうだ。

休日や
休日や

隠れ処のような佇まいは、落ち着いた住宅街の雰囲気にとけこみたいという店主の願いを反映させたものでもある。蕎麦処でありながらカフェであり、さらに囲炉裏(10月末~4月末)まで設けている店というのは、他にはない独自性のある店だといえよう。

休日や
休日や

同店の蕎麦について述べていく前に、せいろではなく磁器で蕎麦を提供していることにまず言及しておこう。一般に、せいろやザルで提供される蕎麦だが、カフェで食べる蕎麦ということになれば、どうしても雰囲気との不調和が問題になってくる。その解決として、格子状の凸凹をつけて水切りをよくし、デザイン的にもカフェでの使用に耐えられる器を特注。結果として磁器の白地は、蕎麦の色を引き立たせることにもなった。

休日や
休日や

ここからは、メニューを紹介していきたい。「休日や」のもり蕎麦には、白と黒がある。白というのは外皮を取った、蕎麦の実を中粗挽きにして素朴な食感を活かしたもの。つなぎを使わない十割蕎麦で、北海道産「キタワセ種」を使用している。一方の黒は、外皮がついたままの玄蕎麦を粗挽きにして細打ちにした十割蕎麦で、自家栽培の「信濃1号」を使っている。白黒いずれも、週末ごとに店内の石臼で挽き、手打ちしている。お二人で白と黒を注文すれば、写真のように半分ずつ「相盛り」にもしてもらえるとのこと。

休日や
休日や

そば粉を使ったクレープ、ガレットも「休日や」の自慢の一品だ。タンドリーチキンとスモークサーモンの2種類がある。小さなサラダとカップスープがセットになっているが、ビール、日本酒、焼酎と味わいたいときには単品での注文も可能。また、ノンアルコールビールもあるのはありがたい。

休日や
休日や

デザートメニューについては常時3種を用意。嶺岡豆腐、チーズケーキ、そして季節ごとに変わる洋菓子の3種である。あまり聞いたことのない嶺岡豆腐だが、これは生クリームと牛乳を葛で寄せたもので、嶺岡というのは千葉県にあった国内初の牧場名に由来する。酪農という概念のなかった時代に、日本人が牛乳を受け入れてくれるようにとの願いから考案されたもの。当時は、豆腐のような扱いで、精進料理にも使われたそうだが、「休日や」ではデザートメニューとして提供している。

休日や
休日や

「休日や」について述べるとき、ギャラリーについても触れないわけにはいかないだろう。ギャラリーがあれば店の表情が豊かになるという願いから併設されたそうで、実際に店内の雰囲気にアクセントを加え、異なる時間の流れを楽しめるようになっている。小さいスペースながら、アート、クラフト系の作家が2,3ヶ月ごとに入れかわって展示している。

休日や
休日や

土曜日・日曜日・祝日だけの営業なので、料理の多くは作り置きができない。そのため注文を受けてから提供されるまでに時間は掛かるが、その待っている時間が楽しいと思わせてくれるのが「休日や」だ。ギャラリーで展示されている作品を見たり、囲炉裏の炭火を眺めたりするだけでも楽しいし、また落ち着いた気持ちにもさせてくれる。せわしない日常にあって、同店では、なにものにもかえがたい豊かな時間を味わうことができる。

休日や
休日や

2009(平成21)年のオープン以来、着実に地域と歩んでいた「休日や」。高井戸で店を構えること、そして高井戸の魅力について店主に伺ってみると、この街には大きな商店街はないけれどもユニークなショップやレストランがあり、そのなかのひとつに「休日や」もなりたいとのこと。

休日や
休日や

住宅街としての落ち着きがあり、どこかゆったりとしている高井戸。特に店主が好きなスポットは、ウォーキング、ランニング、また犬の散歩コースとして最適な神田川沿い。愛着のある街で営業するからこそ、より一層、仕事が楽しくなるのだろう。店主のこだわりを伺い、楽しそうに語る表情を見ていると、そう思わずにはいられない。

休日や
所在地:東京都杉並区高井戸東2-22-28 
電話番号:03-3303-8501
営業時間:土・日曜日、祝日 11:00~20:00
定休日:平日、8月全日、元旦
http://www.qjitsuya.com/



PAGE
TOP