かすてら小田藤

かすてら小田藤 外観

カステラ製造ひと筋で創業より約50年を迎える「かすてら小田藤」。東京メトロ「小竹向原」駅1番出口より徒歩4分ほどの住宅地の一画に工場兼店舗を構えている。卸を中心とした製造販売のため店舗よりもむしろ直売所といった表現のほうが雰囲気に相応しく、おそらく先代から使っているだろうと思われるガラスのショーケースはシンプルでいてどこか昭和の懐かしさを覚える。

店内には黙々とカステラづくりに精を出す2代目のご主人の姿があり、1メートル以上はあろうかという包丁を手に真剣な眼差しでカステラに向き合っている。その職人の真摯な姿を間近に見るだけで、50年ものあいだ親しまれてきた名店の味に触れられた気がした。

カステラ

あらためてショーケースを眺めてみると、老舗の趣とは異なる色とりどりのポップなカステラが並んでいることに驚かされた。抹茶、キャラメル、チョコ、黒ごまなどバラエティーに富んだラインナップ、極めつけは「野菜かすてら」と名付けられたマーブル生地の新感覚のカステラもあり、興味はますます高まるばかり。

現在、製造から配達までを行う2代目ご主人だが、実はケーキをつくる洋菓子職人として長年腕をふるっていた経歴をもっている。先代から受け継いだ味に自らの経験と技術を照らし合わせ、あらたなカステラの可能性を切り拓こうと日々試行錯誤を繰り返しているようだ。

野菜かすてら

にんじんとほうれんそうを使った「野菜かすてら」もそのひとつで、いったん販売を終了した後に「また食べたい」というお客さんの声に応えるかたちで復活させた人気のテイスト。野菜のもつ独特な土臭さはまったく無く、それぞれの野菜の甘みだけが生地本来の味とマッチしたさわやかな風味のひと品。

カステラ イメージ

訪れるお客さんのなかには、自宅用にと2種類、3種類と好みの味を組み合わせて買い求める人もいるようで、その日の気分に合わせてテイストが選べるこれまでにないカステラの楽しみ方が人気を集めている。全8種のカステラのなかには4ヵ月ごとに変わる季節商品もあり、つい先日まで販売されていた「こしあん」も予想外に反響が大きかったようだ。

同店のカステラは贈答用としても人気が高く、味を組み合わせて贈ればその歓びもひとしおだろう。薄い上紙を取り除き繊細なカステラ生地を目にした瞬間、単なるアイデアだけでは無い老舗の品格に裏打ちされた確かな味に出会える予感がした。

かすてら小田藤
所在地:東京都板橋区小茂根1-16-9 
電話番号:03-3956-6068
営業時間:09:00~19:00(※祝日は16時までの営業)
定休日:日曜日

http://www.odafuji.com/





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