よし邑

よし邑

カウンターを挟んで職人の動きをじっと見つめ、その手さばきの良さと盛りの美しさに、食前から期待が高まる。昨今の有名小料理屋の多くは、こんなオープンカウンターの形式をとっているが、創業1969(昭和44)年という割烹「よし邑」もそんな店のひとつだ。

創業から40年以上ということで、「老舗」の入り口にさしかかっているこの店は、「邑」が意味する人々の「集い」を何よりも大切にし、集まりを彩る、美味しく美しい和食と、心づくしの心地よいサービス、落ち着いて語らえる空間作りなど、利用するお客さんのさまざまなニーズを満たすために尽力を続けてきた。

よし邑

料理はどれも四季折々の旬の素材を美しく散りばめている。作家物の器と合わせると、そのどれもが芸術品のようにも見える。食べるのが惜しくなってしまうほどだ。

「丹波」から先付けの一例「甘柿胡麻クリーム掛け」。海老、柿、豆腐、銀杏などを組み合わせて胡麻風味のクリームがけとしている。器や見た目は純和風を感じさせながらも、素材の組み合わせや味の付け方に時折洋食や創作和食のエッセンスを覗かせており、店舗の「モダン割烹」の装いと非常によくマッチしている。伝統的な和食に食べ慣れた人であっても、「よし邑」の料理を食べればどこかに「思わぬ驚き」を感じることだろう。そんな驚きもまた、良きスパイスのひとつとなる。下の写真は「丹波」からの煮物の一例。子持ち鮎、里芋の翁煮、干し葡萄、帆立入りの玉子焼きなど、味比べが楽しめそうだ。

よし邑

料理、サービス、空間。この3つの要素がバランス良く調和した時に、人は最も「美味しさ」を噛み締め、幸せを感じることができる。「よし邑」では心尽くしのサービス・四季を感じる最高の和食という面では従来から評判を高めていたが、広間が中心の旧店舗では、どうしても「空間」の演出には限界があったという。事実、今では都心部から、わざわざこの店に訪れる人も増えたのだという。“都心も羨む名店”として、今後もさらに、この店は名声を広げていくのだろう。

よし邑
所在地:東京都板橋区蓮根2-19-12 
電話番号:03-3968-1301
http://www.yoshimura-hasune.com/





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