生粉打ちそば「木香(もっか)」

木香3
木香3

ではいよいよ蕎麦をいただく。
中太に切られた蕎麦は、やや黒味がかった田舎風。でも挽きぐるみではなく甘皮は入っていない。エッジ感があり、しっかりとしたコシ。蕎麦粉は北海道産の玄蕎麦で、焼畑、無農薬、有機栽培で収穫されたものを石臼で丁寧に挽いたもの。それをつなぎを使わずに十割で仕上げている。
コシが強いのでよく噛むせいか、これほど蕎麦のいい香りとツルッとした咽越しを楽しみながら食べることができる蕎麦は初めての体験だ。
「上品な細切りにしちゃうと、皆よく噛まないで飲んじゃうから蕎麦の香りがわからないでしょ。だからわざと太くしてあるんですよね」とオーナー。
汁も蕎麦の太さに合わせて濃い口。これは関西系の私の舌には辛いかなと思ったが、食べ終わると潔く辛さが消えていく。これだけ濃い味でも、蕎麦の風味は一切殺していないのが素晴らしい。

木香4
木香4

続いて、舞茸、えのき、赤ピーマン、獅子唐の天ぷらの盛り合わせ。これを塩で食べる。
これは美味い!
サクサクして、まるでスナック菓子のような軽い食感。そして口の中に入れた時はさほどでもないものの、舞茸もえのきも噛めば噛むほどどんどん香りと味が溢れてくる。さらに赤ピーマンの爽やかな酸味と獅子唐のほどよい辛味。普通天ぷらを食べると結構重くなるものだが、これはいくらでも食べられそうだ。
さすが「見習い修行を3ヶ月ほど徹底的にやった」というだけの味が楽しめる。
しかもモンゴル岩塩と昆布を砕いて混ぜているという塩がまた美味い。
もう大満足で完食。

木香5
木香5

最後に今後の目標なども聞いてみた。
「自分が食べたい物を作るということを突き詰めていきたいです。つまり最初に衝撃を受けた蕎麦を超える味ですね。その味をウチのお客さんにも伝えたいんですよ。本物を伝えるためには、余分なことをやってはいけないと思うんです。でも商売を考えるとつい余分なことをやりたくなってしまう。ウソもつきたくなってしまう。そのウソをどこまで省いていけるか闘っていけば、おのずと生き残れるんじゃないかと思ってますけど。」
なるほど、木香の“自分との闘い、商売との闘い”は、まだまだ続くようだ。
しかし少なくともその闘いが続く限り、我々は美味しくて安全な本物の蕎麦にありつけるのは間違いない。

生粉打ちそば「木香(もっか)」
所在地:東京都江戸川区東小松川2-25-7 
電話番号:03-36521086
平日 11:30~14:00 17:30~21:00
日曜 11:30~15:00 17:30~21:00
定休日 月曜(休日の場合は火曜代休)

メニュー例:
せいろ…800円
かけそば…800円
茄子の素揚げそば…1,100円
辛味大根そば…1,000円
揚げもちそば…1,200円
舞茸天ぷらそば…1,300円
天せいろ…1,300円
鴨せいろ…1,500円
天然海老天おろし…1,500円

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