府中砂場

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江戸そばの老舗といえば、「藪」と「更科」そして「砂場」である。その中でも最古参は、実は関西発祥の「砂場」。そばは江戸前だと思われているが、享保年間に、大坂の絵師・長谷川光信が市中および近郊の名物や風俗を描き狂歌を賛した『絵本御伽品鏡』(享保15年・1730年)下に、「いづみや」ののれんを掛けた蕎麦屋の絵が載っており、この場所が通称「砂場」と呼ばれていたことから、砂場はそば屋の代名詞になったといわれている。

「府中砂場」のお品書きにも、長谷川光信の絵が描かれている。

大正12年創業の老舗・三鷹 砂場本店からの暖簾分けで、府中に店を構えてから約30年。大国魂神社から、府中本町駅へ向かう小路を歩くと、ほどなく府中街道に出るが、その交差点に「府中砂場」はある。

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「ざる(写真)」630円、「もり」525円といった定番はもちろんのこと、旬の素材を使った季節感あふれるオリジナル料理、多彩などんぶりとそばまたはうどんが楽しめるセットなど、種類豊富なメニューが揃う。人気は打ちたてのそばと、揚げたての天ぷらが味わえるメニュー。海老天、いか天、野菜天など、あらゆる食材を使った天ぷらはさっくりとして、腰のあるそばとも相性がいい。

つゆは醤油と砂糖をベースに45分煮込み、1週間以上寝かせた返しと鰹節、ソウダ鰹、鯖節で取った出汁を割合よく混ぜたもので、やや辛目。すっきりと、ややコクのあるつゆは、程よい歯応えの二八そばと絶妙に絡む。「最初は今より、甘かったんですよ」とご主人。お客様の「もう少し辛いほうがいい」という声で、つゆの味を変えたのだという。「府中の人は辛目が好みなんですかね(笑)。でも、お客さんの声でそばがますます美味しくなる。ありがたいことです」と笑う。

「府中砂場」のお客様は、地元住民をはじめ、大国魂神社の参拝客や府中への買い物客で、子供から大人までと幅広い。東京競馬場への観戦客も多く、「おけらそば」630円というユニークな一品もこの店ならでは。また最近では珍しい出前も行っており、年配のお客様にも好評だ。「生そば(そばつゆ付き)2人前850円、3人前1050円」といったお持ち帰り商品も用意している。

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府中砂場
所在地:東京都府中市本町1-10-2 
電話番号:042-361-2323
営業時間:10:00~21:00
定休日:火曜日・第3水曜日





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