三光院

三光院
三光院

「武蔵小金井」駅から徒歩10分足らずの、街の中心から少し入った好立地に「三光院」という臨済宗の尼寺がある。開山は昭和9(1934)年と比較的新しいが、招かれて小金井の地に来た初代住職は、室町期より「尼五山」のひとつにも数えられた京都・嵯峨野の名刹「曇華院」(別名「竹之御所」)に在籍していた、徳ある尼僧。小金井の地でも即座に畏敬を集め、それとともに「三光院」も多くの人々に親しまれていった。

「三光院」では、竹之御所流精進料理後継者・西井香春さんの作る、心づくしの精進料理を味わえる。そこで、緑美しい5月、3,500円のコースを予約してから「三光院」を訪れてみた。

食事はお堂のテーブル席で、正午より始まる。正座での飲食を覚悟していたので、いす席であることがありがたく、心の中で手を合わせる。

卓は茶室の畳になぞらえた意匠で、しつらえも粋だ。ちなみに味付けは、この地に合わせ、京風のものをやや関東風に調整しているらしい。

三光院
三光院

いよいよ12時。まずは「呈茶」、お菓子と抹茶が運ばれてくる。お菓子は、最中(もなか)。三光院の御紋「笹竜胆」(ささりんどう)をかたどったタネの中には、密度の濃い、なめらかなあん。上には塩味の徳大寺納豆が載っている。

最中は、食事の始まる時間を考慮し、訪れた客が着席するかしないかのあたりであんを詰める。ゆえに、皮はパリッとした食感。あたたかい心づかいに感じ入るはじまりだ。

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