ロザンヌ洋菓子店

ロザンヌ洋菓子店
ロザンヌ洋菓子店

北久里浜駅が開業したのは戦前のこと。しかし、三浦半島先端にあり、農地が大半を占めていたこの地では、駅が開業してからも、駅前にほとんど店の無い状態が十数年にわたり続いていたという。国道沿いに大きな店舗が建ち並ぶ現在からすれば、想像もできない光景が広がっていたことだろう。

駅前に伸びる商店街に1968(昭和43)年に創業した「ロザンヌ洋菓子店」はこの地域いちばんの老舗菓子舗。開業時には付近に建物はほとんど無く、ぽつんと建った小さな駄菓子屋だったという。現在は、商店街でもひときわ立派なたたずまいの店となっている。通い慣れた常連さんの注文ぶりも慣れたもので、すっかり街に定着していることが窺える。

ロザンヌ洋菓子店
ロザンヌ洋菓子店

店内に入ると、ケーキの並ぶショーケースに加え、アイスクリーム単独の冷凍ショーケースがあることに気づく。この店の名物は、多種多様なケーキのほかに、店内でさまざまにブレンドして作るオリジナルのアイスクリーム。「この辺りは暖かいですから、ケーキよりもアイスやソフトのほうがよく売れるかもしれません」という2代目店主の話も、いかにも久里浜らしい。ケーキは初代店主が手がけたもの以外に、2代目店主が産み出したものもある。2代目は鎌倉の有名パティスリーで腕を磨いたということで、見た目の華やかなものが多い。その中にちょっとだけレトロなテイストがあるのも、「ロザンヌ」ならではの魅力と言えるだろう。

ロザンヌ洋菓子店
ロザンヌ洋菓子店

そして何より、値段の安さにも驚かされる。ケーキは200円台が中心で、例えば冒頭の写真の「パータショコラ」は260円。リーズナブルだからといってその分小さいわけではなく、チョコクリームとココアスポンジが互層になっていおり、ふんわりしていて十分なボリューム感。家族が多い家庭でも、財布に優しく楽しめる点が近隣住民の人気を呼んでいる。

アイスクリームのショーケースには、「マーブル」「ラムレーズン」「アイスサブレ」などが店オリジナルの簡易包装で包まれ並べられており、どことなく懐かしい雰囲気を漂わせている。

今やアイスクリームを自家製する店は減ってしまったが、「ロザンヌ」では今もほとんどのアイスクリームが手作り。透明なカップに盛られたたっぷりのアイスクリームは、インパクト抜群の手土産になりそうだ。

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