身近にある心やすらぐ場所「桜神宮」/桜神宮 芳村正徳さん

古式神道 桜神宮
宮司 芳村正徳さん

身近にある心やすらぐ場所「桜神宮」

桜神宮 宮司さん
桜神宮 宮司さん

伊勢神宮にゆかりのある古式神道を受け継ぐ神宮として、地域の人々はもちろん、遠方にお住まいの人々からも崇敬されている「桜神宮」。この神宮があるのは、旧大山街道沿い、桜新町の中心街の“ど真ん中”だ。周囲がまだ畑だらけだった1919(大正8)年に鎮座し、文字通り、この街の発展を見守ってきた神社で、地域の人々にも愛されている。

今回はこちらで宮司を務める、芳村正徳さんにお話を聞いた。

「桜神宮」の歴史や由緒についてお聞かせください

桜神宮 正面
桜神宮 正面

元々は、私の高祖父の芳村正秉(まさもち)が伊勢神宮の内宮の筆頭禰宜(ねぎ)であった頃、東京に出てきまして、神宮司庁東京出張所を作り、その所長をしておりました。その後、神宮を辞めて神田に神社を建てましたが、明治の末にご信託を受け、すぐに西の方に社殿を移すよう言われましたので、1919(大正8)年にこの桜新町の地に移ってまいりました。そのようなことから、この社殿の中には、伊勢と同じ神様、天照大御神様がお祀りされております。

桜神宮 社殿
桜神宮 社殿

御霊代(みたましろ=ご神体)の御鏡(みかがみ)については、当時、伊勢神宮の祭主をお務めであった久邇宮(くにのみや)親王が、御自ら、ご神霊をお移し下さったもので、この御霊代を神殿の中に奉斉しておりますので、天照大御神にお参りをしたいという方が遠方からもお参りに来られますし、地域の皆様にとりましては、天照大御神よりも、日常的な、合格祈願やお子様の成長に関係したご祈願、そういった形でお参りに来られる方も多いです。

伝統的なお祭りにはどのようなものがありますか?

桜神宮 社殿正面
桜神宮 社殿正面

毎月2回の月次祭、4月の大祭、9月の中祭など、年間を通して諸祭を執り行っておりますが、古式神道の神社ですから、「釜鳴り神事」「火渡り神事」「探湯式」など、古式神道ならではの秘儀や神事が見どころかと思います。こちらから少し離れている場所にお稲荷さんがありまして、お稲荷さんのお祭りにも沢山の方が訪れます。

桜神宮 社殿
桜神宮 社殿

地域のお祭りとしましては、4月の八重桜がちょうど咲き乱れる時期に「さくらまつり」がありますね。駅前に作られたステージで、この街にお住まいの芸能人や著名人の方が歌などを披露されたり、沢山の出店もあったりいたしまして、街の外からもたいへん多くの人が来られて、例年にぎわっております。もうひとつ地域のお祭りで大きなものでは、「桜新町ねぶた祭 」というものも9月にありまして、こちらもたいへん賑やかなお祭りとなっています。

桜神宮と地域との関わり、交流事業などがありましたら教えてください

桜神宮 宮司さん
桜神宮 宮司さん

まず、学校法人芳村学園の「さくら幼稚園」は、1948(昭和23)年に作られましたが、元々は宗教法人立の幼稚園でございまして、地域の方の多くの方がこの幼稚園の卒園生ということもございますので、その点でも地域との関わりは大きいかと思います。
町内会の方々とも懇意にさせていただいておりまして、私どもの施設を使いまして懇親会を行ったり、消防団にも参加をするなどしております。

大正時代、宮を遷した頃の桜新町はどのような街だったのでしょうか?

桜神宮 境内
桜神宮 境内

鎮座した頃というのは、畑や果樹園が広がっているような、本当の田舎だったのだろうと思います。裕福な方々にとっては別荘地として愛されていて、多くの人がお住まいであったと聞いていますが、車がまだ普及していなかった時代ですから、皇居の辺りから歩いて行くことができる、ぎりぎりの場所だったのではないでしょうか。

桜神宮 鳥居
桜神宮 鳥居

私が子どもの頃には、すでに「駒沢公園」、「馬事公苑」、「砧公園」などはありましたし、そのほかにもいろいろな所に空き地がありましたので、そういうところに探検に行くことができる、腕白小僧にはもってこいの、素晴らしい環境でした。最近はこの街にも大きなマンションが建ったり、畑だったところに家が建ったりと、町並みもずいぶん変わってきていますね。

桜新町の街について、昔から変わらないいいところ、最近便利になったところなど、お感じの部分をお聞かせください

桜神宮 宮司さん
桜神宮 宮司さん

「便利になったところ」という点では、駅前には古くから頑張っているお店もありますし、その一方で、ハンバーガーショップやファストフードのお店、レンタルビデオのお店なども出来てきまして、とても便利な街になっていると思います。最近は桜新町で生活に必要なものはほとんど揃いますね。
もちろん、渋谷に行こうと思えば電車で10分ですし、二子玉川の「高島屋」などはたいへん素晴らしい百貨店かと思いますが、二子玉川も電車で5分ですし、一度この街に住んでしまえば、ほかの街にはなかなか住めないのではないか、とさえ感じております。

桜神宮 社殿 屋根
桜神宮 社殿 屋根

「変わらないいいところ」ということですと、「人の顔が見える」というのが、昔から変わっていない、この街の良いところかと思います。
おそらく、私達の父母の年代が一戸建てを求めて移り住んできたのが、この地域に家が増えたきっかけだと思いますが、そういった方々は今でもお住まいでして、顔が見えるお付き合いをなさっているんですね。世間でよく言われるような「隣の人がぜんぜん分からない」ということがあまり無いですから、そういった面は住む人にとっては安心できる材料になっているのではないでしょうか。

桜新町のおすすめスポットを教えてください

桜神宮 鑓水
桜神宮 鑓水

私が好きな場所は、やはり「駒沢公園」ですね。神社から歩いて10分ほどになりますが、毎日の散歩やジョギングなどで使わせていただいています。緑や朝日を見ながら走っていますと、とても清々しい気持ちになりますし、何より緑を見ていると癒やされます。

桜新町の「街の魅力」についてお聞かせください

古式神道 桜神宮 宮司 芳村正徳さん
古式神道 桜神宮 宮司 芳村正徳さん

桜新町は昔からお住まいになっている住人と、後から入ってきた方々が、よく融合している街だというような気がいたします。町並みに関しても、「サザエさん」に象徴されるような庶民的な部分と、田園調布や成城とまではいかないまでも、ほどよい高級感がありまして、両方がうまく融合していますから、街全体としては、とても良い雰囲気を出しているのではないかな、という気がしています。

最近は神社のご祈願でも、初宮詣と、戌の日の安産祈願がとても多くなっておりますので、やはり、若いご夫婦がこの街を住みやすいと認識されているのではないかと思います。

最後に、この街に住みたいという方に向けて、メッセージをお願いします

桜神宮 絵馬
桜神宮 絵馬

この街の良さというと、まず「交通の便が良い」ということが挙げられると思いますが、それ以外にも、緑も多く、学校や病院などにもとても恵まれていまして、わざわざ街の外に出なくても、この街にいれば、いろいろな面でのメリットが享受できます。安全で快適な生活が送れて、同時にちょっとした優越感も得られる。そんな素敵な街だと思います。

桜神宮 宮司 芳村さん
桜神宮 宮司 芳村さん

今回お話をうかがった人

古式神道 桜神宮

宮司 芳村正徳(よしむらまさのり)さん

住所:東京都世田谷区新町3-21-3
電話番号:03-3429-0869
http://www.sakura.jingu.net/

※記事内容は2014(平成26)年7月時点の情報です。

身近にある心やすらぐ場所「桜神宮」/桜神宮 芳村正徳さん
所在地:東京都世田谷区新町3-21-3 
電話番号:03-3429-0869
http://www.sakura.jingu.net/