店主 天谷南さんインタビュー

明治時代から続く燃料問屋をリノベーション。炭焼き料理を堪能する/ミンナミ食堂(神奈川県)


築100年近い建物が、炭焼き料理を提供する店に姿を変えたのは2016(平成28)年4月のことです。通りを挟んで江ノ電が走り抜けていく環境は、こだわりの料理をさらに印象深いものにしてくれるに違いありません。料理に一切の妥協をしない店主からは仕事に対する厳しさが窺える一方で、“楽しく仕事をする”という姿勢も決して忘れない。人と街、さらには風土が育んだともいえる「ミンナミ食堂」を訪ねました。

「ミンナミ食堂」入り口
「ミンナミ食堂」入り口

お店を訪ねてまず目に飛び込んでくるのは、「燃料問屋 薪仙商店」と印字されたガラスに、暖簾が下がる印象的な入り口。ガラガラと扉を開けて中に足を踏み入れると、室内は天井が高く、昔からある建物の趣は残しつつ、ソファー席などゆったりとした空間にリノベ―ションされています。そんな気持ちの良い店内で、店主の天谷さんにお話を伺いました。

リノベーションされた店内
リノベーションされた店内

築100年。昔からの知り合いの燃料問屋さんの建物でオープン

――まずは「ミンナミ食堂」の概要から聞かせください。

天谷さん:江ノ電「江ノ島」駅から徒歩5分というこの場所で、2016(平成28)年4月にオープンしました。特徴はリノベーションした古い建物で炭焼き料理が味わえるということ。“炭火で焼く”というと焼鳥をイメージされる方は多いと思いますが、当店は焼鳥だけでなく定食メニューも炭火焼きで提供しています。ランチタイムに炭火焼き料理が味わえる店というのは、実はあまり多くないんですよ。店名の“ミンナミ”について質問されることもありますが、私の名前を少しもじっただけであまり深い意味はありません(笑)。

歴史を感じるパーツも随所に
歴史を感じるパーツも随所に

――こちらは明治時代からつづいている燃料問屋の建物と伺いました。

天谷さん:そうですね。ここは私の地元ということもあり、以前から燃料問屋「薪仙商店」さんと面識がありました。近くの焼鳥屋で働いていたときにそろそろ独立したいと考えはじめ、そのことを相談すると「この場所を使っていいよ」と。私としては願ったり叶ったりの場所と環境ですから、ここで店を出すことができたのは本当にありがたかったですね。

近所の方も観光客も。手作りにこだわった品々でおもてなし

「炭焼きチキン定食」アンチョビクリーム
「炭焼きチキン定食」アンチョビクリーム

――人気のメニューやおすすめのメニューを教えてください。

天谷さん:人気があるのは「炭焼きチキン定食」ですね。ゆずこしょう、ネギポン酢、アンチョビクリーム、青唐辛子ネギポン酢の中から選ぶことができ、そのなかでもおすすめはアンチョビクリームです。

炭焼きの香りが香ばしい
炭焼きの香りが香ばしい

炭焼きならではの味わいとともに「あじの塩焼き定食」や「サバの文化干し定食」などもぜひ試していただけると嬉しいですね。チキンは宮崎の銘柄鶏「日南どり」を使用し、お新香や豆腐は自家製。味噌汁も出汁から取っています。できることは自分たちの手で行い、できる限り“手づくり”にこだわって提供しています。

手作りで美味しいものを
手作りで美味しいものを

――店先を走る江ノ電を見ながら食事ができる最高のロケーションですね。どのような方がいらっしゃいますか?

天谷さん:近くに住んでいる方も多いですし、もちろん観光でいらっしゃる方もいます。食事をしながら江ノ電が走る様子を眺めることのできる席は、特にお子様に人気です。料理に喜んでいただくと同時に、ここで有意義で楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。

楽しく暮らせる街、江ノ島でこれからも

江ノ電が目の前を走るロケーション
江ノ電が目の前を走るロケーション

――この街の魅力、また好きなところを教えてください。

天谷さん:魅力はやはり、暮らしている人たちが楽しそうにしていることですね。それぞれがライフスタイルを確立させ、自分たちのペースで生活されている方が多いように感じます。マリンスポーツが身近な環境であると同時に、夏には一週間近くもお祭りがつづくなどイベントが多いのも魅力です。この私の大好きな街で、これまでと同じように地域の人たちと一緒に楽しく暮らしていきたいですね!


江ノ電がすぐそばを走る、明治から続く建物。しかもそれは、知り合いが営んでいた燃料問屋の建物で、そこで炭焼き料理のお店を開いたというそのエピソードだけでも、思わず立ち寄りたくなるミンナミ食堂。炭焼きの料理は、中はふっくら、表面はパリッとし、炭の香りがなんとも香ばしい。ランチにじっくりと炭火で焼かれた料理をご飯のおかずにいただく至福もあり、夜はお酒と一品も最高のひと時だろう。こんな魅力的な一軒があることも、江ノ島エリアらしさと言えるのだろう。

ミンナミ食堂

店主 天谷南さん
所在地:神奈川県藤沢市片瀬4-16-26
電話番号:0466-76-7110
URL:https://www.instagram.com/minnami2277/?hl=ja
※この情報は2021(令和3)年8月時点のものです。

明治時代から続く燃料問屋をリノベーション。炭焼き料理を堪能する/ミンナミ食堂(神奈川県)
所在地:神奈川県藤沢市片瀬4-16-26 
電話番号:0466-76-7110
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日、第1火曜、第3火曜
https://www.instagram.com/minnami2277/?h..