新子安の子育てのサポートを引き受ける「かなーちえ」/神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」 塚原泉さん

神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」 施設長・塚原泉さん

新子安の子育てのサポートを引き受ける「かなーちえ」

JR線「東神奈川」駅から徒歩3分、福祉関連の公共施設が集約されている「東部療育ビル」の3階にある「かなーちえ」は、神奈川区が設置した親子の交流を図る遊び場。区立の「児童館」にあたるものだが、神奈川区民のみならず、横浜市民も、それ以外の地域の人々も、広く受け入れてくれるため、子育てをする同世代と“つながる”ための拠点となっている。今回はこちらの施設長を務め、NPO「親がめ」のメンバーとして、子育てに長年関わっている塚原泉さんに、「かなーちえ」の賢い利用法を教えていただいた。

まず、「かなーちえ」についての基本的なことを教えてください。

かなーちえ
かなーちえ

「かなーちえ」は横浜市が18区に1館ずつ整備を進めてきた「子育て支援拠点」のうちの神奈川区の拠点です。5年前に開設されました。「かなーちえ」は公募で決まった愛称です。区内の子育て支援事業のセンター的な役割がありまして、「親子のひろば」という機能のほかに、「相談」「情報」「人材育成」「ネットワークづくり」「横浜子育てサポートシステムの運営」という、合計6つの柱があります。拠点の大きな特徴は「協働(きょうどう)」という新しい形をとっていることですね。建物は市のもので、その3階の一室を区が借り上げ、NPOが運営にあたるという珍しい形です。ですので、「公」としての公正さ、「民」としてのフットワークの良さときめ細かなサービスの両方をできていると思います。

「6つの柱」について詳しく教えていただけますか?

かなーちえ
かなーちえ

「親子のひろば」というのは言葉の通りで、いつ来ても、自由に遊べる広場があるというものです。1日6時間以上、週5日以上というのが市の基準になっていますので、火曜日から土曜日の5日間9:30~15:30開いてます。「相談」というのは、例えば電話をかけて、「保健師さんにわざわざ聞くのは・・・」と遠慮してしまう方が多いですよね。ですからここでは、世間話の延長でふらっと話せるような雰囲気を作ってスタッフが相談に乗ったり、または、親同士で相談して、解決できるためのサポートをしています。奥には個室の相談室も用意しています。

かなーちえ
かなーちえ

「情報」については、壁にたくさん置かれた紙ベースのものはもちろんですが、それにネット上の情報や口コミの情報なども組み合わせて、それぞれのお住まいの地域に最適な情報を提供できるようにしています。私達はこれを「手渡しの情報」と言っています。区内はもちろんですが、市内全域、県内全域の情報も幅広く揃えて、その人のニーズをお話の中で汲み取って、しっかりと渡すことを心がけています。「ネットワークづくり」についてですが、「かなーちえ」を中心に神奈川区内のいろいろなすくすく子がめ隊の施設・保育園などと手をつないで、面的なネットワークを作りに取り組んでいます。

 
 
 
 

かなーちえ
かなーちえ

人と人とをつないで、顔と顔を知った中で、それぞれの地域に「居場所」を造れるような、ネットワークを作りたいですね。でも、それにはやはり「人材育成」が欠かせないということで、これがもうひとつの柱になっています。地域を支える人たちがネットワークで結ばれ、ともに学びあったり語り合ったりする中で、神奈川区が「子育て世代に居心地のいい地域」になることを願っています。

運営母体のNPO「親がめ」とは何でしょうか

かなーちえ
かなーちえ

「かなーちえ」は私達「親がめ」というNPOが受託して運営にあたっています。神奈川区では2000(平成12)年「まちで、みんなで、子育て・子育ちを見守ろう!」を合言葉に、「区づくり事業」として「すくすくかめっ子事業」を進めてきました。その中で、区と地域活動に関わる住民が話し合いや、企画・運営にあたる場として、「親がめ会議」が設けられました。数年後に拠点受託のためにNPOを立ち上げました。この「すくすくかめっ子事業」というのは今も継続しています。地域の自治会館などで、町内会の各委員さんや地域グループなどがボランティアとして主体となって、ひとつの子がめ隊を運営してくれています。地域の親子との交流を図るというものです。これはいま区内の39か所に広がっていまして、「かなーちえ」はその拠点およびサポートの場ともなっています。町が主体の“地域子育て支援のネットワーク”というのは全国的にも珍しいそうで、けっこう注目されているんですよ。

「かなーちえ」を利用されるのはどんな方でしょうか。

かなーちえ
かなーちえ

対象は「就学前の子どもとその保護者」と地域の支援者です。年齢は0歳からだいたい6歳ぐらいまでが主体です。きょうだいも一緒に利用できますから、年齢の幅はもうちょっとだけ広いですね。平日は0歳から3歳以下が多くて、1日平均で50から60組の親子が利用されます。区外の方でも利用いただけますので、この辺りにお住まいの方と一緒に来て、遊んで行かれる方も多いですね。料金はかからず無料でご利用いただけます。駅からすぐですから、沿線の方もたくさん遊びに来ています。午前中が空いていておすすめです。

実際にはどんなことをして過ごすのでしょうか。

かなーちえ
かなーちえ

積み木などのおもちゃもいろいろありますし、入り口を入ったところの「交流スペース」では飲食もできますので、皆さん好きなように過ごして行かれます。「ひろば」にはハンモックがありますから、やんちゃ盛りの子どもさんでも大満足だと思いますよ。子ども同士ですからケンカも起きますが、それをみんなで見ることで学びあっていけますし、集団で遊ぶことはとっても大事なことだと思います。 スタッフはひろばを見守っていますが、基本的には環境を整備するだけで、「自由に遊んでくださいね」というのが基本です。また、「かなーちえ」では外遊びも大切なことだと考えています。区内3ヶ所のプレイパーク(冒険遊び場)や地域ボランティア「外遊び応援隊」などとも連携して、外遊びイベント、保育園の先生による公園遊びなども企画しています。ぜひ参加してみてください。

その他にはどんな企画があるのでしょうか

利用者の皆さんが主体となっていろんな企画を行っています。「親子コンサート」、「リサイクルマーケット」、「かなーちえまつり」などをはじめ、ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントも行っています。企画側に回ることもできますから、ぜひいろんな人と関わって、輪を広げてください♪ホームページに、通信やカレンダーがアップされているので、見ていただけたら嬉しいです。

常駐スタッフの皆さんはどんな方なのでしょう

かなーちえ
かなーちえ

保育士、幼稚園教諭、栄養士、図書館司書などいろんな経歴をもった人がいます。特に資格は定めていません。「今まで地域の活動をボランティアでやっていて、その人自身が地域の中でネットワーカーであること」が採用条件になっています。スタッフはほとんどが区民ですから、地域の路地裏の情報まで詳しいですよ。子連れで行けるお店の情報なども聞いてくださいね。

この地域の「子育てのしやすさ」について教えてください

新子安駅
新子安駅

神奈川区以外に横浜市でも支援事業はたくさん行っています。週に1回「子育て支援日」を設けて各地で育児の相談日を開いたり、幼稚園や保育園の園庭開放、0歳児が対象の「赤ちゃん学級」の開催など、とても手厚い子育て支援があります。もちろんそんな情報も、「かなーちえ」でご紹介しています。 神奈川区は旧い商店街もあれば、新しい街もありまして、世代がバランスよく住んでいる地域ですので、子育て世代を見守る思いが温かいというのは、ひしひしと感じますね。人と人との結びつきを大事にする地域ですから、新しく引っ越して来られた方でも、すぐに馴染んでいけるかと思います。私達は子どもの“育ち”を真ん中にして、子育ちの輪を広げたいと思っています。「かなーちえ」のスタッフは青年期になるまでの子育ての悩みをいっぱい経験しています(今も進行中!)。「生きているだけでスゴイ!」と大らかなムードを伝えていけたら…と願っています。

かなーちえ
かなーちえ

今回、話を聞いた人

神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」
施設長 塚原泉さん

所在地:神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-29 東部療育ビル3F
電話番号:045-441-3901
http://home.netyou.jp/77/kanachie/index.html

※記事内容は2012(平成24)年11月時点の情報です。

新子安の子育てのサポートを引き受ける「かなーちえ」/神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」 塚原泉さん
所在地:神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-29 東部療育ビル3F 
電話番号:045-441-3901
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