広報課 北原のぞみさんインタビュー

多様性があり共感できる住みやすいまち/尼崎市総合政策局 政策部(兵庫県)


市役所から南を望む景色
市役所から南を望む景色

風通しのよい環境でまちづくりを進める尼崎市

――尼崎市が目指すまちづくりの基本方針や将来的なビジョンについて教えてください。

北原さん:本市のまちづくりの総合的な指針となる第5次尼崎市総合計画(計画期間:2013年度から2022年度まで)は、「ひと咲きまち咲きあまがさき」をキャッチフレーズに、「あるべきまち」ではなく、だれもが共感・共有できる4つの「ありたいまち」を将来像として掲げています。この「ありたいまち」の実現は、行政だけでできるものではなく、市民・事業者の皆さんと力を合わせて取り組む必要があります。そのため、行政はまちづくりをしっかりと振り返りながら方向性を修正し、セクション間に壁を設けず、風通しのよい環境の中で成果を出していくことが重要であると考えています。

尼崎の魅力を分かりやすく紹介しているPR冊子。市内の公共施設や商業施設などに設置。
尼崎の魅力を分かりやすく紹介しているPR冊子。市内の公共施設や商業施設などに設置。

――尼崎版シティープロモーション(あまらぶ大作戦)とはどういう取り組みでしょう?

北原さん:あまらぶ大作戦は短くまとめると、「まちの課題を解決していくことも含めてまちの魅力を増進すること」と、それを「戦略的・効果的に発信すること」です。もっとかみ砕いて表現すると「尼崎を好きな人を増やす」ための取り組みです。尼崎は抜群に利便性が高いことからその点を語られがちですが、実は文化・芸術も充実していますし、子育て支援や教育にも力を入れています。私たち市の職員も全員が尼崎のまちを知り、好きになり、良さを伝えていく当事者であるという意識を持つよう取り組みを進めている状況です。

かつては不法投棄が多かった河川敷を市民ボランティアで清掃し、
生まれ変わった「武庫川髭の渡しコスモス園」
かつては不法投棄が多かった河川敷を市民ボランティアで清掃し、 生まれ変わった「武庫川髭の渡しコスモス園」

美しく快適な街、尼崎

――「環境モデル都市」としての取り組みについてお聞かせください。

北原さん:現在の代表的な取り組みとしては、「尼崎市クリーンセンター」で発電した電気を市内の(主に)中⼩企業に供給する「電力の地産地消」を推進しています。また、エネルギー管理装置を活用してコミュニティ全体の省エネ化を図る「スマートコミュニティ」という⼤規模なものから、マンション全体及び各戸の省エネ化を図る「スマートマンション」、蓄電池などを導入し、エネルギーの自家消費を促す「スマートハウス」など、個人の住宅規模にいたるまで、脱炭素社会に向けた施策に取り組んでいます。「スマートコミュニティ」や「スマートマンション」については、電力逼迫時には冷暖房を止めて外出する等の省エネ行動を行った際には、より多くの「地域通貨」を付与するなど、楽しみながら省エネ行動ができるような促進策を講じています。他にも「エコ通勤」という、⾃家⽤⾞やバイクから徒歩・⾃転⾞・公共交通機関を⽤いて環境負荷を減らす事業も稼働中です。

――JR「尼崎」駅前では再開発が進んでいますが、暮らしやすさや利便性においてどのような発展がありましたか?

北原さん:交通利便性が高い尼崎市の中でも、JR「尼崎」駅は特に便利な立地です。大阪のターミナル駅である「大阪」駅へは5分、(新幹線駅である)「新大阪」駅へ12分、(中心地)「三宮駅」へも20分かかりません。そんな場所が再開発でより美しく快適な街となり、既存の公共施設に加え、大きなショッピングモールや商業施設が充実したことで「買い物や各種手続きができる施設が揃っている」エリアだと言っても過言ではないでしょう。

「尼崎」駅北の風景
「尼崎」駅北の風景

――尼崎でおすすめのスポットや施設などがあれば併せてお願いします。

北原さん:平成最後の年に再建された尼崎城、そして今年の10月10日に開館した尼崎市立歴史博物館はオススメです。かつて尼崎城を構えた尼崎藩は、現在の神戸市域の須磨にまで及ぶ広大な領地で、大坂の西の守りとして重要な役割を担っていました。また、あまり知られていませんが、尼崎の歴史は古く弥生時代までさかのぼることができます。こうした古代から現代の公害訴訟の記録も含め尼崎の歴史を幅広く紹介・展示しているので、歴史博物館は尼崎を知る上で貴重な場所だと思います。

あと、JR「尼崎」駅からほど近い場所にある「尼崎市記念公園」(ベイコム野球場などスポーツ施設が揃う総合運動公園)は写真映えするオブジェがあったり、周囲を走っている人もたくさんおられる快適なスポットで、私も時々走りに行っています。また、阪神「杭瀬」駅の北側にある「杭瀬中市場」が、古くからの風情あるお店と新しい感性のお店が融合する、尼崎らしい魅力的な場所なのでオススメです。この夏に火災で被害を被ったのですが、クラウドファンディングと箱にお金を入れるリアルファンディングで支援が集まり再開していますので是非。

歴史博物館 館内
歴史博物館 館内

フレキシブルでフリーダムな魅力

――最後に、これから尼崎エリアにお住まいになる方に向けてメッセージをお願いします。

北原さん:私も尼崎市役所に就職をしてから尼崎市民になったのですが、今では私自身が生まれ育った地元より尼崎が好きだという、「あまらぶ」な人になっています(笑)。最近、「尼崎らしさって、何だろう?」と考えたのですが、「コレだ」というひとつのことに絞れず、むしろそこが「らしさ」なんだなと思いました。私個人の見解になりますが、多様性とか寛容であること、チャレンジをする土壌やそれを応援する共感性といった、トータルでフレキシブルでフリーダムなことが尼崎の魅力だと気づきました。みんなが好きな尼崎をもっと好きになってもらえるよう、私たちも情報発信に努めてまいりますので、お住まいをお探しの方はぜひ尼崎市でお待ちしています。

尼崎市役所

総合政策局 政策部 広報課 北原のぞみさん
所在地 :兵庫県尼崎市東七本松町1-23-1
電話番号:06-6489-6021
URL:https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/
※この情報は2020(令和2)年12月時点のものです。

多様性があり共感できる住みやすいまち/尼崎市総合政策局 政策部(兵庫県)
所在地:兵庫県尼崎市東七松町1-23-1 
電話番号:06-6375-5639
開庁時間:9:00~17:30
閉庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/shis..
https://amanism.jp/