高速道路からも見えるメタセコイア並木が目印に 地元の人がこよなく愛する/加須はなさき公園(埼玉県)
東北自動車道加須インターチェンジの3km南に位置する「加須はなさき公園」は、東武伊勢崎線「花崎」駅から徒歩15分。加須市民はもちろん、都内や北関東からの来訪者も多い県営の大型公園だ。管理課主事の吉岡空音さんと警備担当の山口利夫さんに、同園が誇る施設やイベント、運営管理で心がけていること、また加須市の魅力について伺った。

広々とした空間と充実した施設でレクリエーションの場を提供
――まずは、「加須はなさき公園」の概要や成り立ちについてお聞かせください。
吉岡さん:1987(昭和62)年に都市計画で決定され、1992(平成4)年に都市公園として開設されました。ピクニックやスポーツといったレクリエーションを楽しめる他、防災拠点としての役割も担っています。広大なレジャープールをはじめ、バーベキュー広場や自然観察園、自転車広場、鯉の池、卓球場などがあり、四季を通して楽しむことができます。

――市内で広い面積を有する「加須はなさき公園」ですが、特に推しポイントとなるような特長はどのようなところでしょうか。
吉岡さん:全て推しですが、私がまず挙げたいのはメタセコイヤの並木です。園内には多くの樹木がありますが、メタセコイヤはひときわ背が高く、高い建物がない加須市では遠くからもよく見えます。高速道路からも見えるので、メタセコイヤ並木を目印にここに来られます。

吉岡さん:また、幅広い年代の方にご利用いただいているところも、この公園の特徴ですね。のどかなところで、お年寄りから小さい子どもまであらゆる世代の方が来園されます。地域密着がこの公園の強みだと思います。多くの方が来園される夏の期間にはアルバイトを募集しているのですが、応募してくる地元の高校生や大学生から「小さい頃からよくここで遊んでいて、なじみがある」という声を聞くことが多く、本当に地域の人に長く愛されている場所なんだなと感じます。
また、ウォータースライダーや全長200mのさざなみプールなどがあるプールも人気です。「加須はなさき公園」のプールということで、地元の方には“ハナプー”の愛称で親しまれています。プールの営業は夏のみで、秋から春はプールの中にマスを入れて、釣り場として運営しています。ルアー釣りとフライフィッシングができるほか初心者向けに餌釣りもやっているので、フラッと立ち寄って家族で気軽に楽しむこともできます。また、「野鳥自然観察園」ではカワセミなど20~30種類の野鳥を見ることができ、野鳥の観察会を年に数回実施しています。

山口さん:四季折々の魅力があって、春は約170本の桜、秋は120本ほどあるイチョウ並木や200本近くあるメタセコイヤが色づいて非常にきれいです。小さいお子様連れの方は大体、プールエリアにある「おもしろ自転車」を利用されますね。4人乗りの自転車もあって、家族で楽しんでいただいております。

――どういった方々が公園を利用されているのでしょうか。
吉岡さん:若い世代からご年配の方までいらっしゃいます。休日は家族連れの方々が芝生広場でレジャーシート広げてピクニックを楽しんだり、アスレチック遊具で遊んだりしています。近くに「平成国際大学」や「花咲徳栄高校」があるのでランニングに来ている学生さんも多く、ランニングステーションという汗を流せるシャワー施設も使っていただいています。少年サッカーチームが多目的グラウンドを利用されることも多いです。プールが開く夏には遠方から来られる方も多くいらっしゃいますし、地元の中学生もよく見かけますね。プール期間以外や平日は、ご年配の方々がウォーキングやグランドゴルフを楽しんでいらっしゃるのをよく見かけます。保育園や幼稚園の園児たちや福祉施設の方々が散歩や遠足に来ることもあります。

山口さん:一年を通じて県外のナンバーも多く見かけます。特に多いのは、夏のプール期間とフリーマーケットを開催する日曜日ですね。都内をはじめ、群馬や栃木など北関東から来園される方々もいらっしゃいますね。
園内を日々よく観察することで、来園者の安全・安心を守る
――フリーマーケットやお祭りなど、イベントも多数開催されておられます。開催趣旨や内容、参加される方のお声などがあればお聞かせください。
吉岡さん:大きなイベントは3月の春祭りと10月の秋祭り。基本的に土日開催で、謎解きなどいろんな楽しみを用意しています。全長100mほどあるジャンボこいのぼりの虫干しを見学できるイベント、地域と連携して行っているキッズマラソンなども行っています。年に4回開いているグランドゴルフの大会には、毎回200名近くの方が参加しています。また夏季以外は毎週日曜日に開催しているフリーマーケットにも多くの人が来園されます。イチョウ並木とその横にある第2駐車場で行われます。通常のフリーマーケットの出店数は30~40店くらいですが、春祭りと秋祭りに重なるときは100店以上出ます。

吉岡さん:どのイベントもいろんな年代の方に楽しんでいただき、スポーツとレクリエーション、豊かな自然を通して地域活性化につなげることが目的です。フリーマーケットの開催には、リサイクル推進など環境負荷軽減の意味合いもあります。去年の秋祭りの際、100名超のお客様を対象にアンケートを実施したところ、ほぼ全員から「また来たい」という回答をいただきました。

――運営管理おいて心がけていることがあればお教えください。
吉岡さん:公園はみなさんに楽しんでいただく場所ですから、利用者の方々が最後に笑顔で帰っていただけるよう、日頃からさまざまな視点で観察するよう心がけています。木の枝が折れかかっていたら落下防止策を施すとか、桜などの樹木が虫食いや腐食でダメなってしまわないようにするなど、観察の結果を早期対応に活かしています。プールなどの設備に異常がないかといったことも、日々注意深く見ています。

山口さん:私は警備担当ですから、やはりお客様に安心して楽しんでいただき、無事に帰っていただくことがベストです。そのために日々巡回を行っています。ときには常連の方から「あそこがちょっと傷んでるよ」と教えていただくこともあり、お客様とのコミュニケーションも役立っています。
加須市は田んぼが広がるのどかな風景、おいしいお米とうどんが魅力
――「加須はなさき公園」の存在は加須市の魅力のひとつだと思いますが、他に加須市にはどんな魅力があるとお考えですか。
吉岡さん:私は市外から通っているのですが、加須市に来たとき一番に感じたのが「のどかなところ」という印象で、それが一番の魅力だと思います。田んぼが多い地域ですので、夏は青々とした稲、秋には色づいた稲穂が実って稲刈りの様子が見られ、四季の移り変わりを感じられます。あとは都心や北関東からのアクセスの良さも魅力だと思います。加須インターチェンジはもちろん、羽生や久喜のインターチェンジもあるので。
山口さん:私は生まれも育ちもこの辺りなのですが、やはり米どころというのが一番です。利根川の北側は加須市に合併される以前は北川辺町といって、昔から米どころとして知られています。北川辺のコシヒカリはブランド米として有名で、おいしいですよ。
吉岡さん:二毛作でお米の後に小麦も作っているところが多く、市内のあちこちにうどん屋があります。この近くにも「はなさきや」という店があって、昼食をそこで食べている職員もいます。「べにたま」という品種のイチゴもこの辺りで多く栽培されていますね。

――このエリアのおススメスポットや、お気に入りのお店があればぜひお教えください。
吉岡さん:利根川沿いにある「加須未来館」ですね。プラネタリウムや天体観測施設があって、近くのコスモス畑も有名です。玉敷神社の大藤も見事ですね。県指定の天然記念物で、5月の藤祭りには県外からも見に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
山口さん:市の北端にある「渡良瀬遊水地」もいいですね。埼玉、栃木、群馬、茨城の4県にまたがる広大な遊水地で、バーベキュー場などいろいろな施設があります。ここでは毎年冬に、現在は規制されてあまり見られなくなった野焼きをやるんですよ。何度か見に行ったことがありますが壮大です。近くには埼玉、栃木、群馬の県境がある「三県境」という場所もあります。ファミリー向けには「緑の中のファミリーランド むさしの村」という遊園地もあります。

――「加須はなさき公園」が今後めざすものや展望などあれば、お聞かせください。
吉岡さん:県民の方々に身近なレジャーや健康づくりの場を提供し、自然環境の保全、企業や学校と連携した地域活性化、防災拠点としての役割を果たすこと。ずっと掲げてきたこれらの使命を今後も果たせるよう、適切に管理運営していくことが目標です。

公益財団法人 埼玉県公園緑地協会
加須はなさき公園管理事務所 管理課 主事 吉岡空音さん
加須はなさき公園管理事務所 警備担当 山口利夫さん
所在地:埼玉県加須市水深1722
電話番号:0480-65-7155
FAX:0480-65-3749
URL:http://www.parks.or.jp/kazohanasaki/
※この情報は2024(令和6)年5月時点のものです。
高速道路からも見えるメタセコイア並木が目印に 地元の人がこよなく愛する/加須はなさき公園(埼玉県)
所在地:埼玉県加須市水深1722
電話番号:0480-65-7155
http://www.parks.or.jp/kazohanasaki/






