多彩な個性のニーズを汲み取り、未来へエールを送り続ける/聖ドミニコ学院中学校高等学校 入試広報部 佐藤正久先生
聖ドミニコ学院中学校高等学校
入試広報部 佐藤正久先生
多彩な個性のニーズを汲み取り、未来へエールを送り続ける
宮城県下で「カトリック3校」と呼ばれるなかの1校である「聖ドミニコ学院」は、「仙台」駅前から南西の方向へ車で20分の閑静な住宅街の一角にある。
夏休み期間に取材をしたが、敷地内は部活動で来ている中高生で活気に満ちていた。生徒とすれ違うと必ず「こんにちは」と、先に笑顔で挨拶してきたのが印象的。学校の雰囲気や環境の様子が、生徒の言動に表れていた。「生徒1人1人が財産です。個性を育むことを大切にし、より良き将来へ歩んでもらえるよう取り組んでいます」と話す佐藤先生に、学院のことについてお話を伺った。
聖ドミニコ学院には幼稚園から高校まであると伺いました。
幼稚園・お泊り保育の様子
北仙台にある「北仙台幼稚園」以外、幼稚園から高校まで敷地内にコンパクトに収まっています。学校全体の連携・協力体制が密に図られているのが、他校にはない強みです。
例えば幼稚園では、週に1回高校の先生が体育教室の指導をしたりしています。設備も含めて、幼稚園から高校までが同じ敷地にあるからこそ実現できるカリキュラムもあります。
在校生は全体で約660人、私立校のなかでは比較的少なめの人数かと思います。 小学校までは男女共学、中学校以降は女子校になりますが、これは学校の運営母体が現在、ローマに本部がある「聖ドミニコ女子修道会」であることに由来します。
開校してからどれくらい経ちますか?
バトントワリング部
1931(昭和6)年、5人の修道女が学校教育を行うため来仙したことがきっかけで誕生しました。1937(昭和12)年、現在の幼稚園の前身である「暁の星幼稚園」開園から現在の形になるまで84年の歴史があります。近年では卒業生のお子さんやお孫さんが入学するというケースも珍しくなくなってきました。20年以上勤めるベテラン教員もいるので、かつての教え子だった方がお母さんになり、娘が入学して同じ先生にお世話になる…ということもあります。
姉妹校との交流はありますか?
イタリア修学旅行での一枚
同系列の姉妹校は、国内では、東京・京都にあるほか世界各国に広がっています。聖ドミニコ女子修道会の国際的組織を活かした国際交流は特徴のひとつで、毎年高校2年生が修学旅行(国内・海外希望選択)で、海外組の生徒はイタリアの姉妹校を訪ね、交流会を設けています。また、オーストラリア姉妹校や校外の各団体と連携して中・長期の留学することも可能です。
制服はありますか?
高等学校の制服(冬季)
はい。幼稚園と小学校はネイビー、中学校と高校はブラウンのブレザーが特徴です。中高の制服は数年前に変更したばかりです。仙台市内にある専門学校の生徒へデザインを依頼した後、絞られた10案を文化祭で発表し、生徒・保護者・一般の方からの投票で現在のものに決まりました。「中高は身だしなみが気になり始める年頃の女子が通いますし、制服は長く着るものだから、実際に使用する人たちが納得して着られるものを選んでほしい」という学校側の願いがあり、このような方法を取りました。
朝礼の時間はありますか?
毎週月曜日は聖堂に集まって全校礼拝、火曜日から金曜日は放送による礼拝が行われます。祈りや聖書を通し、13世紀初頭に聖ドミニコが説いた「真理(Veritas)=正しいことを知り、愛と誠をもって生きる」というモットーの実践を目指してしています。月に一度、カトリックのシスターである理事長による礼拝もあります。
中学・高等学校では部活動も盛んなようですね。
中高一貫校のため、多くの部で中学生と高校生が一緒に活動します。後輩は先輩の背中を見ながら練習するので上達が早いですし、先輩は後輩を意識するので技術だけではなく協調性も身につきやすいと思います。
剣道部の練習風景
また、聖堂が入っているヴェリタス館の2階には合宿用施設があります。布団完備の和室、冷蔵庫、浴室などがありますので、フォロー体制も万全です。2015(平成27)年度は中高ともに剣道部が県大会で団体・個人共に好成績を残したほか、放送部と県内でも珍しいバトントワリング部が全国大会へ出場しています。
ホームルームの時間はどんなことをしますか?
ホームルーム お花見の様子
クラスや時期によってさまざまなアクティビティがありますが、特に自然豊かな文教エリアという立地を活かした活動が魅力です。近くにある「桜ケ岡公園」でのお花見はもちろん、目の前を流れる広瀬川で宮城県の秋の風物詩「芋煮会」を開いたり、川の向こうにある「宮城県美術館」や「仙台市博物館」まで歩いて行ったりもします。
進路指導などのサポートも手厚いとのことですが。
普段の学校生活の様子
必要に応じて教員による個別の学習指導や進路相談を行っています。それにより将来へのビジョンを早い段階から明確にできます。高校では特別進学・幼児保育進学・キャリアデザインの3コースに分かれ、それぞれが希望する進学先へ向け着実にベースを作れます。小規模校であるからこそ、生徒と学校の距離感が近い環境なので、生徒の希望に合わせて教員がフォローしやすい環境です。
高校卒業後の進路は、約9割が進学を選択します。大学・短大・専門学校など多岐に渡り、宮城県内に残る生徒もいれば、関東の私立大学へ進む生徒もいます。 就職を希望する学生も、毎年数名ほどおります。
これから川内地区に引越してくる方に、メッセージをお願します。
運動会での一幕
「聖ドミニコ学院」は学校全体がアットホームで温かい雰囲気なので、すぐに溶けこめる良い環境だと思います。また、周辺も広瀬川など自然豊かな環境で、暮らしやすい街です。生徒同士も協調性が高く、みんな仲良く過ごしております。何か不安なことがございましたら、すぐにご相談ください。問題解決に向け、一丸となって対応いたします。
今回、話を聞いた人
聖ドミニコ学院中学校高等学校 入試広報部
佐藤正久先生
※この情報は2015(平成27)年8月時点のものです。
多彩な個性のニーズを汲み取り、未来へエールを送り続ける/聖ドミニコ学院中学校高等学校 入試広報部 佐藤正久先生
所在地:宮城県仙台市青葉区角五郎2-2-14
電話番号:022-222-6337
https://www.dominic.ac.jp/