憩いの場を提供し続ける/ニコカフェ 店長 小宮継男さん
ニコカフェ 店長 小宮継男さん
ママ友の癒しの場「ニコカフェ」
憩いの場を提供し続ける
「八王子」駅から徒歩2、3分という立地にあり、一部からは“ママ友の聖地”と言われるほどの評判を集めている「ニコカフェ」。もちろんここがそれほど噂となっているのは、子連れママの利用率が圧倒的に多いためだ。この店は、なぜ、このような人気を誇るまでになったのか。その理由を店主である小宮継男さんに伺った。
コンセプトは「子どもにやさしい八王子の癒しカフェ」ということですが、このような店を立ち上げられたきっかけをお聞かせください。
私はもともとサラリーマンを26年間やっていたのですが、その頃に、アメリカの友達が結婚するということで、夫婦でメキシコに招待されたんですね。メキシコには3週間くらい滞在したのですが、どこのレストランに行っても「キッズスペース」がありまして、妻とゆっくり楽しめたんですよ。それで「日本にこういうお店があれば、毎日通うよね」なんて話をしていまして、帰国してからも、「キッズスペースのある何らかのお店を開こう」と思っていたんです。
小宮さんはもともと子ども好きでいらっしゃったんですね。
はい、私、もともと上の子が産まれた時に、育児休職を取ったんですよ。ですから子どもに対する気持ちというのは強いと思うんです。今から10年くらい前のことですから、男性で育休を取る人は珍しかったんですけれど。いわゆる「イクメン」ってやつですかね。実はちょっと前までは保育園でも働いていまして、昼間に保育園、夜はここで働くという生活をしていました。もちろん店のスタッフもみな、子どもが大好きな人ばかりです。
この店をオープンしたのは6年前のことですが、私自身、若い頃からコーヒーもカクテルも好きだったんですね。二十数年前には私の父が渋谷で喫茶店をやっていまして、私は神田の会社から帰る途中でその店に寄って、店を手伝っていたんです。一応育児と喫茶店の経験がありますので、それが店に生かされているという感じですね。
お店の利用実態や、メニューの特長を教えてください。
ランチタイムはほぼお子様連れのお母様で埋まります。一方で、ディナータイムは予約のお客様が中心でして、女性同士の利用が多いでしょうか。昼も夜もほぼ女性とお子さんでして、大人の男女比だと9割5分は女性ですね。ベビーカーの方がいらっしゃれば、持ち上げのお手伝をさせていただいています。 メニューについては、パスタとピザがメインで、パスタは乾麺と生パスタの2種類をメニューによって使い分けています。ピザはハート型のものを出していますので、子どもたちにも「かわいい」と好評をいただいています。
新商品で「羽つきピザ」も提供する予定です。これは市内にある「GAMバル」というお店が作っていたものなんですが、そこと仲良くさせてもらっていて、「一緒に八王子のご当地メニューにしよう」ということで動いています。今は「GAMバル」と「シネマクラブ」の2店舗で出しているんですが、「ニコカフェ」も近日中に市内で3軒目の「羽つきピザを食べられる店」になる予定です。
コーヒーについては、カプチーノやカフェラテなどの、いわゆるアレンジコーヒーに関しては、オリジナルのブレンドを発注して使っています。幾つかあるレギュラーコーヒーのうちでも、「ニコブレンド」ではこのオリジナルブレンドを使っています。アートカプチーノもやっていますよ。
お酒はビールとワインも多いですが、売りはカクテルですね。私自身もバーテンダースクールで勉強をして資格を取っていますので。カクテルでメニューにしているのは60種類くらいですが、ほかにも好みに応じて何でもお作りします。 サービスの面では、喜ばれているのはパーティーの「サプライズ」でしょうか。ウインドーメッセージなども書けますし、予算や人数に応じて、色々なパーティーメニューにも対応しております。
子育て世代の方がここに集まる理由は、どんなところにあると思われますか?
そうですね、狭いスペースではあるんですが、キッズスペースがあることが好評のようですね。駅から近くではあるんですが、人通りが少ないので、口コミで知ったお客さんばかりなんですね。だから、知り合い同士がまたそこで輪を広げる、という感じになるんだと思います。
あとは、八王子市の「子育て応援企業」というものに登録していまして、そこからの情報で来られる方も多いですね。従業員が子どもに慣れていて、優しく接してくれますので、それも大きいと思います。 八王子はもともと子育て事業に力を入れている街でして、前市長が「子育てしやすい街づくり」を提唱していたんですけれども、私もここに登録していますし、ほかにも子育てに力を入れている企業がすごく多いんです。
小宮さんが中心となって、子育て世代に向けたイベントも企画されているそうですね。
自分は「あきんど倶楽部」というちょっとした会を作っていて、年に2回か3回なんですけれど、子どもの日とハロウィンにイベントを企画しています。
私と、みずき通りの「うめ八」の小磯さんと、古本屋さんの「まつおか書房」の松岡さんと、3人を中心に色々と企画していまして、街の皆さんに協力をしていただいています。イベントには毎回お子さんを含めて1,500人以上の方に参加していただいてますし、昨年のハロウィンなどは、地元の100店舗以上のお店に協力していただいて、子どもたちがお店を回って、お菓子をもらったりしました。
小宮さんが八王子にお住まいになったきっかけと、八王子の魅力について教えてください。
私は駅前の旭町に住んでいまして、いま13年目くらいになるでしょうか。八王子に住んだのは、妻が三鷹の生まれで、私が大月の生まれですので、その中間地点がいいな、という単純な理由だったんですが。 八王子には、個人レベルで街を住みやすくしたい、子どもに喜ばれることをしたいっていう人は多いですね。八王子って言うと、一般的には“学生の街”っていうイメージが強いと思うんですけど、そこをもっと“大人の街”“グルメの街”のイメージにしたいと思っている人が多くて、最近はワインに関するイベントなども開催されているんですよ。
八王子は公園も多いですし、川もあるし、自然の緑も多いし、住む環境としてはとても良いと思います。ちょっと行けば高尾山もありますし。交通の便もとても良いところです。私たちも、今後もっと沢山の方に「八王子」駅で降りてもらえるように、八王子の魅力をアピールしていきたいと思っています。
今回、話を聞いた人
ニコカフェ 店長 小宮継男さん
所在地:東京都八王子市三崎町2-3 サンキョウビル2/3F
電話番号:090-3212-0589
URL:http://nicocafe.jp/
※記事内容は2013(平成25)年5月時点の情報です。
※2015年5月現在、完全予約制の貸切のみの営業となっております。
憩いの場を提供し続ける/ニコカフェ 店長 小宮継男さん
所在地:東京都八王子市三崎町2-3 サンキョウビル 2/3F
電話番号:090-3212-0589
2015年5月現在、完全予約制の貸切のみの営業
http://nicocafe.jp/