一人一人にしっかりと目が行き届く 名戸ヶ谷小学校だからこその教育/柏市立名戸ヶ谷小学校 丸山康範校長先生

柏市立名戸ヶ谷小学校
丸山康範校長先生

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー

一人一人にしっかりと目が行き届く
名戸ヶ谷小学校だからこその教育

柏市の中心市街地の南東側、大津川近くの低地にある「名戸ヶ谷小学校」は、周囲に水田を見渡す、緑豊かな地にある柏市立の小学校。柏市がベッドタウンとして成長した時期に、隣接した学区の「柏市立柏第三小学校」と「柏市立柏第八小学校」からの児童を受け入れる形で新規に設置され、地元の温かな支援の手によって育ってきた。今回はこちらで校長を務める丸山康範先生にお話をうかがった。

まず、学校の沿革についてお聞かせください

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
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本校は1977(昭和52)年の創立で、今年で37年目を迎える学校です。柏市内の公立42校の中では22番目にできた小学校です。しかし「名戸ヶ谷」という地名については、古くは1500年代の文書に「名戸ヶ谷村」という記載があるということですので、とても歴史のある地名になります。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
名戸ヶ矢小学校インタビュー

実は本校と隣り合う学区には、本校の開校以前に「柏市立第三小学校」と「柏市立第八小学校」がありまして、本校はそこからの児童を受け入れて開校したわけですが、学校の名前を決める際、地域の方から「名戸ヶ谷という昔からの地名を残してほしい」ということで、「名戸ヶ谷小学校」と命名されたそうです。現在のクラス数は通常学級が12クラス、特別支援学級が2クラスあり、合計児童数は274名になります。

学校の教育方針についてお聞かせください

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
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教育目標には「一人一人が輝き、夢の実現に向かってともにやりぬく子」という言葉を掲げております。まず、「一人一人」というのは、「個々を大事にしましょう」ということで、「輝く」というのは、どの子にも活躍の場や“生かされる場”といったものを設けることでして、一人一人を大事にしていきましょう、という意味を込めています。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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「夢の実現」というのは、大きな夢も小さな目標も含めて、目標に向かって、頑張っていきましょうという姿ですね。特に本校には、目標を意識させると頑張る子が多いと思っていますので、「夢」や「目標」を意識させることがとても大事だと捉えています。「ともに」というのは、一人だけではなくて友達と一緒になって、人間との関わりとコミュニケーションの中で、ひとつのことをやりましょう、ということです。「やりぬく」という言葉には、「途中であきらめず、最後まで頑張りましょう」という思いを込めていて、これは、私が今年(2013(平成25)年度)新たに加えた言葉です。

名戸ヶ谷の子どもたちの印象についてお聞かせください

名戸ヶ矢小学校インタビュー
名戸ヶ矢小学校インタビュー

名戸ヶ谷という地域は、柏市内では比較的古くから、おじいちゃんおばあちゃんの世代から住み続けている方が多い地域ですので、街全体がとても落ち着いていまして、本校の子どもたちについても同様に、落ち着いていると思います。性格としては、明るくて素直な子が多いと思いますね。挨拶もしっかりとできますし、授業も落ち着いて取り組むことができる子ばかりです。先日、校外学習で出かけた際にも、見学先の方から「活動も一生懸命で、とても聞く態度がいい。こういうお子さんは最近見たことが無いです」と褒めていただいたくらいです。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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かといって元気が無いのかと言いますと、そんなことは全く無いんですね。元気があるところでは非常に元気があるんです。それから、とても健康な子が多いですね。ここ6~7年くらいについて言えば、長期欠席の児童が本校には一人もいないんですね。これは、普通はあり得ないことなんですが、素晴らしいことだと思っています。今年度に関しては、全校で一人も休まなかった日が3日間続いたこともありましたし、1か月間、誰も休まなかったクラスも沢山あります。これも、実はとても凄いことなんです。

それに本校の子どもたちは、ちゃんと言えば、言うことを聞かない子はいないですね。必ず分かってくれる子ばかりです。子どもですから失敗なども当然あるんですが、それに対して注意したことに対して、ひねくれて口汚い言葉を言う子は誰もいないんですね。これは本当に素晴らしいし、有り難いことだと思っています。

最近は陸上大会で非常に優秀な成績を収めていると聞きました

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
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本校は柏市の中でもかなり規模の小さな学校なんですが、そんな小さな学校が、昨年度(2012(平成24)年度)は柏市の陸上大会で総合優勝を果たしたんですね。出た種目で沢山の1位を取らないと総合優勝にはならないですから、これは本当に驚くべきことでした。

 

 

陸上以外でも、「ひとりひとりの子どもが伸びている」というのは日々感じていますので、素直に話を聞く姿勢、まっすぐに勉強や運動に取り組む姿勢が積み重なって、こういう素晴らしい結果をもたらしたと思っています。「素直」ということが、すべての力になっているのでしょうね。

地域の方々との関わりについてお聞かせください

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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この地域は「柏市立柏第八小学校」の学区と合わせて、「柏第四地区」と呼ばれているんですが、第四地区の青少協(青少年健全育成連絡協議会)は活動が活発でして、古くから、学校を支えてくださっていて、とても大きな力になっています。他にも、地域の方が主催する企画というのも多くあります。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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例えば「リーダーキャンプ」というものがありまして、今年で30周年を迎えたんですが、「地域のリーダーを育てる」ということで、「柏市立柏第八小学校」と「柏市立第四中学校」の生徒が集まって、地域の方が引率して行ってくださるんですね。もちろん先生方も何人か参加しますが。こういった取り組みがある地域というのは、珍しいと思います。このほか、地域の方や保護者の方がボランティアで読み聞かせをしてくださったりもしますし、「交流給食」というものが年に10回ほどありまして、地域のお年寄りの方を中心に、1回に10人程度、年間で延べ100人ほど、学校にお招きしまして、子どもたちと一緒に給食を食べたりもしています。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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お年寄りの方の話を聞くのは子どもたちにとっても貴重な時間ですし、子どもたちもお礼に歌を歌ったりして招待をするのですが、地域の方とどうやって接していけばいいのかを学ぶ、非常に良い機会になっていると思います。1年間の間にほぼ全部のクラスに来ることになりますから、子どもたちもその時に向けて、招待の方法を一生懸命考えていまして、毎回、地域の方もとても喜んでくださっています。

特徴的な年中行事について教えてください

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
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まず、大きなものでは文化祭の位置付けにあたる行事に「名戸ヶ谷学習フェスタ」があります。これは毎年秋に行っているのですが、単なる「お祭り」ではなくて、何らかの知的、学習的な要素を持たせた行事にしたいということで、たとえば、今年の1年生は生活科で学んだものから発展させたゲームやりましたし、2年生は劇をやりました。3年生は学習に関係させて、風や電気を使った発表したりしましたし、4年生は千葉県のことを調べてクイズを出しました。5年生は世界の食事や栄養について調べ、6年生は歴史学習から秀吉のことを調べて、時代ごとに短い劇を発表しました。このように、毎年さまざまな学習発表を行っています。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
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ほかには、運動会ももちろん毎年恒例の大きな行事ですし、最近は持久走の記録会も大きなものになっています。5年生の林間学習では宮城県に行きますし、6年生の修学旅行は、例年日光まで行っています。ちょっと面白いものでは、「一人一芸アピール大会」というのを児童会主催でやっていまして、ここでは一人でも二人でも、十人でもいいんですが、エントリーをした児童が“一芸”をみんなに披露するんです。これは面白いですよ。

 

体育が得意な人はバック転やバク宙(宙返り)をする子もいますし、跳び箱が跳べるようになった子はそれを披露したり、ダンスを発表するグループもありますし、演奏もあるし、歌を歌ったり、英語でスピーチする子もいて、本校の児童会の伝統になっていますね。

「小さな学校ならではの良さ」という点では、どのような事をお感じでしょうか?

柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー
柏市立名戸ヶ谷小学校 校長インタビュー

そうですね、やはり、ひとつひとつの教育がしっかり行き届くという点では、規模が小さければ小さいほど、よく行き届くと思います。うちの場合はあまり小さすぎない適度なバランスだと思いますから、それも良いかもしれませんね。あまり小さ過ぎてしまうと、人と関わるのが苦手な子なども出てくると思いますが、本校はそれなりの人数がありますから、ちょうどいい人数なのかな、と思います。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
名戸ヶ矢小学校インタビュー

それから、子どもたちが成長したり伸びたり、できるようになったり、その子が輝けることが見つかった時などに、一人一人に声を掛けられるのが、校長としては嬉しいですね。担任の先生からそういう声が入れば、私は何気なく教室に行って、その子に「何々ができるようになったんだって」って褒めてあげるし、調子が悪いと聞けばまた教室に入っていって様子を聞くんですが、そういう事をしてもちょうどいい学校の規模なんですね。

最後に、東柏地域の魅力についてお聞かせください

増尾城址総合公園
増尾城址総合公園

学校の周囲について言えば、子育て環境という意味では市役所も近いですし、「ウェルネス柏」という市の保険福祉施設も近いです。増尾城址公園もありますし、とても恵まれた環境にあると思います。周囲には田園も多く残っていますし、本当に静かで、落ち着いた場所ですね。

手賀沼
手賀沼

ちょっと行けば手賀沼もありますが、ここも静かで、私はとても好きな場所です。手賀沼の公園にはアスレチックなどもありますから、親子でも楽しめますよ。夏にはこの手賀沼で花火大会もあるのですが、かなり盛大に行われていますし、その割に落ち着いてゆっくり見られますから、これも魅力のひとつかと思います。

 

実は私自身、岡山の生まれで、教員になってから我孫子、松戸と勤務して、その後柏に来たのですが、柏にはもう13年も勤めていますし、本当に気に入っている街ですね。都会である部分と、自然の部分の調和が取れている、とても住み良い街だと思います。

名戸ヶ矢小学校インタビュー
名戸ヶ矢小学校インタビュー

今回、話を聞いた人

柏市立名戸ヶ谷小学校

校長 丸山康範先生

柏市立名戸ヶ谷小学校
住所 千葉県柏市名戸ヶ谷474-1
電話番号 04-7163-0540
URL: http://www.nadogaya-e.kashiwa.ed.jp/

※記事内容は2014(平成26)年2月時点の情報です。

一人一人にしっかりと目が行き届く 名戸ヶ谷小学校だからこその教育/柏市立名戸ヶ谷小学校 丸山康範校長先生
所在地:千葉県柏市名戸ケ谷474-1 
電話番号:04-7163-0540
http://www.nadogaya-e.kashiwa.ed.jp/