ゆとりある良好な市街地環境へと進化する「南与野駅西口土地区画整理事業」

現在、JR埼京線「南与野」駅西口では、南与野駅西口土地区画整理事業が行われている。1995(平成7)年から始まったこの土地区画整理事業は、すでに北側のエリアでおおむね完成を迎え、「南与野」駅西口の駅前広場や「鈴谷西公園」などが誕生。街並みも美しく生まれ変わった。2023(平成35)年まで続くという土地区画整理事業がもたらしたメリットや今後の見通しについて、事業を担当するさいたま市都市局まちづくり推進部与野まちづくり事務所 区画整理第二係のご担当者にお話を伺った。

埼京線「南与野」駅開業をきっかけに、駅前にふさわしいまちづくりを推進

南与野駅西口土地区画整理事業の計画図、イメージ図
南与野駅西口土地区画整理事業の計画図、イメージ図

―南与野駅西口土地区画整理事業の概要について教えてください。

南与野駅西口土地区画整理事業の事業区域はJR埼京線の「南与野」駅の西側に隣接するさいたま市中央区鈴谷一丁目の一部と鈴谷二丁目の一部で、面積は約147,000平方メートルとなります。まちづくりのテーマは“豊かな緑につつまれた公園のようなまち”で、商業・サービス機能の集積を進めるほか、駅前広場や都市計画道路、区画道路を整備し、「南与野」駅前には都市型公園として「鈴谷西公園」を配置する計画です。

「南与野駅西口土地区画整理事業」のパンフレットを開きながら説明してくださる市職員
「南与野駅西口土地区画整理事業」のパンフレットを開きながら説明してくださる市職員

―どのような経緯で区画整理事業を行うことになったのでしょうか。

1985(昭和60)年の国鉄埼京線(現・JR埼京線)の開通に伴い事業区域付近に「南与野」駅が設けられることになりました。鉄道開通に伴う乱開発を抑制するとともに、駅前という立地にふさわしい土地利用を誘導するために、道路、公園といった公共施設や宅地造成を一体的に整備する目的で区画整理事業を行うことになったものです。
1984(昭和59)年、当時の与野市により地域にお住まいの方にアンケート調査を行うなどまちづくりの発議が行われ、1990(平成2)年に関係権利者によるまちづくり協議会が発足、1993(平成5)年に都市計画決定がなされたのち、1995(平成7)年に事業計画が決定されました。

事業区域の北側エリアは概成、現在は南側エリアを整備中

「鈴谷西公園」
「鈴谷西公園」

―事業の進捗状況について教えてください。

南与野駅西口土地区画整理事業では、埼大通りから「南与野」駅へつながる幹線道路として南与野駅西通り線と南与野駅西口駅前通り線が計画されていましたが、これを早急に整備する必要がありました。事業区域の北側と南側では下水道、雨水の系統が分かれており、分離して施工することが可能だったこともあり、北側のエリアから整備を進めることになったのです。

2007(平成19)年11月には「南与野」駅西口の駅前広場と隣接する「鈴谷西公園」が完成し、まちびらきの式典を行いました。先行して整備が行われた北側のエリアはすでに概成しており、2016(平成28)年3月現在、事業区域全体の進捗率は66.4%です。

整備中の道路
整備中の道路

―今後の事業の見通しはいかがでしょうか。

現在は事業区域の南側のエリアを中心に建物の移転補償、下水道、道路の築造を行っています。事業区域は東側が低く、西側が高い地形になっており、下水道を下流側から整備する必要があるため、東側から西側に向かって順次施工しています。道路や下水道等のインフラ整備は2023(平成35)年までに完了させる予定で進めています。

ショッピング施設が誕生、関連事業も進捗し、便利で快適な街に進化

「ベルク さいたま南与野店」
「ベルク さいたま南与野店」

―南与野駅西口土地区画整理事業は地域にどのようなメリットをもたらしたのでしょうか。

事業区域のうち「南与野」駅周辺は商業系の用途地域として、商業・サービス機能を誘導することにしました。実際に2012(平成24)年には大型衣料品店が開店し、2014(平成26)年にはスーパーマーケット等もオープンしましたので、買い物の利便性が高まったのではないかと思います。
商業系用途地域の周辺は、良好な住宅環境を維持できるよう住居系の用途地域としています。さらに、土地区画整理事業の整備効果を活かし、良好な市街地環境を維持するために、事業区域全体に地区計画が導入されています。

歩道も幅が広くゆったりとしている
歩道も幅が広くゆったりとしている

―地区計画の内容を教えてください。

2007(平成19)年3月30日に告示された南与野駅西口地区地区計画では、「南与野」駅周辺を地域商業地のA地区、その周辺を複合住宅地のB地区に分け、それぞれ土地利用を図ることで、商業・サービス機能の活性化が期待されます。また、A地区では建築物の最低敷地面積を150平方メートル以上、B地区では100平方メートル以上としたほか、地区全体で、道路境界線からの壁面後退を1m以上確保するなど、沿道景観に配慮しています。

「南与野」駅西口の駅前広場
「南与野」駅西口の駅前広場

―土地区画整理事業に合わせて関連事業も行われているそうですね。

「南与野」駅西口の駅前広場の地下には、下水道事業により貯水池を整備しました。容量は16,000立方メートルと一般的な小学校のプール50個分の大きさで、急激な増水を緩和します。また、事業区域の周辺では道場三室線の整備も進められ、すでに与野中央通り線までの区間の整備が完成し、現在与野中央通り線から国道17号新大宮バイパスまでの区間の整備を進めています。これらが完了すればさらに利便性は高まることが期待できます。

住宅街の中の道路もまっすぐ伸び、ゆとりがある
住宅街の中の道路もまっすぐ伸び、ゆとりがある

―地域にお住まいの方の土地区画整理事業に対する反応はいかがでしょうか。

道路が広くなって利便性が向上したという声をいただいていますし、現在整備中の南側にお住いの方からは、整備が完了した北側の街並みをご覧になって、早くこちらも整備してほしいという期待の声もいただいています。

通勤通学や買い物に便利で暮らしやすい街、南与野

「南与野」駅
「南与野」駅

―南与野エリアの魅力を教えてください。

「南与野」駅周辺にはスーパーマーケットなどショッピング施設がありますから、身近で買い物ができます。「南与野」駅からJR埼京線に乗れば「大宮」駅に短時間でアクセスできますし、東京都心方面にも行きやすい場所です。通勤・通学や買い物が便利で、住みやすい街といえるでしょう。

与野まちづくり事務所
与野まちづくり事務所

今回、お話を聞いた人

さいたま市都市局まちづくり推進部
与野まちづくり事務所 区画整理第二係 職員

住所 :埼玉県さいたま市中央区下落合5-7-10
電話番号:048-840-6153
URL:http://www.city.saitama.jp/006/015/049/002/p032412.html
※この情報は2016(平成28)年5月時点のものです。