お花に寄り添う癒しのカフェ・レストラン/「樹藝夢(じゅげむ)」シェフ
豊玉中の住宅地に、大きなケヤキの樹に見守られるようにして佇む「渋谷園芸」は、この地で長く愛され続けている、花と植木の専門店。鉢物から切り花、野菜の苗や庭木の苗、土や鉢まで幅広い品揃えで、近隣のみならず都内各地から園芸好きの人々が訪れる。
その園芸店の一角に、2013(平成25)年春に開店した「樹藝夢(じゅげむ)」は、園芸店が経営する、でもちょっと本格的な料理も味わえる、アットホームな雰囲気の隠れ家カフェ・レストランである。同店のシェフに店の魅力と地域の印象について伺った。
長年の夢を形にしたカフェ・レストラン
「樹藝夢」は、渋谷園芸の社長が長年の夢であった「隣でカフェをやって、お花を買っていったお客さんたちに喜んで帰ってもらいたい」というのを実現するために、オープンした店です。「渋谷園芸」自体は2015(平成27)年で40周年を迎える店ですが、園芸店の建物を新しくするのに伴って、「樹藝夢」もオープンしました。
社長は代々、この地にお住まいの家系ということもあり、「渋谷園芸」は地域でかなり有名な店だと思います。「渋谷園芸」自体としては、季節のお花はもちろん、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、いろいろな観葉植物を揃えており、たくさんのお客さんにお越しいただいています。
プリザーブドフラワーやドライフラワーについては教室も開いているので、そういった教室に参加して、その帰りに、「樹藝夢」に寄っていただいているという方もいらっしゃいますし、幼稚園の送り迎えなどの後に寄ってゆっくりされるお母さん方も多いですね。
特注品が並ぶこだわりのインテリア
店のコンセプトとしては、やはり、「渋谷園芸」の隣にある店ということで、お花を取り入れながら、「レストランと花を両方楽しんでもらう」という空間づくりは意識しています。デザインも社長が全部手がけていますし、店内のテーブルなども、木を自分たちで探してきて、家具デザイナーにお願いして特注で作ってもらったものです。ナイフやフォークなども社長のこだわりで、インドまでわざわざ注文して、作ってもらったという経緯があるんです。
店内に並ぶ骨董品については、社長が趣味で集めてきたもので、シャンデリアもすごく貴重なものですし、ブロンズの女性の像などは、ロダンの作品のレプリカということで、とても貴重なものだそうです。いろいろな面で、社長の思いが詰まったお店になっています。
食事という至福の時間を満たす料理を
料理については、季節の食材に特化して作るということを意識していますし、日替わりのランチメニューもあったり、コース仕立てのものもあったりと、幅広く揃えています。食事の時間も人生の中では貴重な至福の時間なので、この店で美味しいものを食べながら、ゆっくりと流れる時間を楽しんでいただけるような、そんな店を目指して、料理も工夫しています。
中でも一番人気は「オムハヤシ」ですね。これはオープン時からの一番人気で、ファンの方も多いです。また、「樹藝夢」に来られるお客さんは女性の方が多いので、キッシュをメインにしたワンプレートに、いろいろな料理を乗せるという形でも提供しています。キッシュの内容は時期ごとに変えていまして、秋にはキノコだったり、さつまいもを使ったりしていますね。ポタージュも季節ごとの野菜を使ったポタージュでお出ししています。
夜7時以降は休日だけの営業ですが、特別にピザも作っています。特にイタリアンだけということではなく、パスタもありますし、グリーンカレーなどもお出ししています。最近もメニューをリニューアルしたばかりですが、お客さんの要望に応じながら、常に新しいものを作っています。
地域に貢献する地域密着型の店を目指して
客層については、隣の園芸店からのお客さんだったり、地元の主婦層、ママ層の方が多くて、女性が8、9割を占めています。休日になると家族連れの方も多くなりますので、男性の方の割合が少し増えますね。夜の営業は土日と祝日のみですが、夜になると家族連れの方がもっと多くなりますね。
また、2015(平成27)年に初めて「流しパスタ」を開催しました。何か企画しようとスタッフと話している時に、「流しそうめんじゃ、ちょっと和風だよね」って話になって、「それじゃあパスタを流してみよう!」と始まった企画です。トマトソースと、コーンポタージュ、枝豆のポタージュのつけだれを作って、それに浸して食べました。たくさんのお客さんに来ていただき、大変盛り上がりましたね。
毎年行われているイベントについては、お正月の餅つき大会があります。お餅と甘酒を手作りして、無料で振る舞ったりもしています。これも毎年、たくさんの方がお越しになります。
今後もこういったイベントものを増やして、季節ごとにどんどん繰り広げていって、地域の方々に貢献していけるような店を目指していきたいな、ということは話していますね。もっと、「地域密着型」のお店になっていければと思います。
都内だけれどのんびり暮らせる理想の街
周辺は、ファミリーの方が多く住まわれています。皆さん穏やかで、和気あいあいとした感じの方が多いですね。また、スタッフにも地元の者が多いように、親子代々住んでいる方も多いようです。皆さんこの街から出ようとはしないので、とても住み心地が良いのだと思います。
おすすめスポットは、少し離れていますが、「としまえん」辺りはやっぱりいいですね。近くだと、「練馬図書館」も静かでいいと思います。図書館の前にたこの滑り台がある「豊玉公園」があって、そこも子育て世代に人気のスポットですよ。
なんと言っても、この街は、都心に比べて緑が多いので、お子さんを持つ方にとっては、とても良い子育て環境だと思いますし、都心にすぐ出られる便利な場所の割には、「ほどよく田舎」なところもいいんでしょうね。街全体がのんびりしています。都内にいながらも、のんびりと過ごせる豊玉エリアはおすすめですね。
カフェ・レストラン 樹藝夢
東京都練馬区豊玉中4-11-24
TEL:03-6914-6477
営業時間:10:00~19:00(土・日・祝日は22:00まで) ※L.O.閉店1時間前
定休日:無休
URL:https://jugem.shibuya-engei.co.jp/
※この情報は2015(平成27)年10月時点のものです。
お花に寄り添う癒しのカフェ・レストラン/「樹藝夢(じゅげむ)」シェフ
所在地:東京都練馬区豊玉中4-11-24
電話番号:03-6914-6477
営業時間:平日10:00~19:00(L.O.18:00) 土・日曜日、祝日10:00~22:00(L.O.21:00)
※10:00~11:00は飲み物とデザートのみ
https://jugem.shibuya-engei.co.jp/