中古住宅の欠陥や補修費を保証する制度がある!

中古住宅購入を考えている人の中には、「価格はお手頃だけど、もしも購入後に不具合や欠陥が見つかったら…」と不安を感じる方もいるでしょう。その不安を和らげてくれる仕組みの存在をお教えしましょう。

中古住宅の検査だけでなく保証をセットにした保険

最近話題の「ホーム・インスペクション」は建物の傾きやひび割れ、雨漏りの有無など住宅に不具合がないかを診断を行うサービスですが、これに保証を加え「検査と保証がセット」になった保険が「住宅保証機構」が提供する「まもりすまい既存住宅保険(個人売主型)」です。これは、機構に登録された検査機関が中古住宅の引き渡し前に検査を行い、その結果に基づいて検査機関が買い主に対して瑕疵保証を行う場合、保証を実行するための費用を保険でサポートするというものです。

たとえば、引き渡し後に雨漏りなどの不具合が見つかったら、通常は検査を行った機関が不具合の補修を行いますが、検査機関の倒産などにより補修ができないケースでも「まもりすまい既存住宅保険」がサポートする仕組みです。

2013年に制度が改定された「まもりすまい既存住宅保険」

この保険には中古住宅を「宅建業者から購入する場合」、「個人の売り主から購入する場合」、「既存住宅の購入後リフォームする場合」の3タイプがありますが、個人の売り主物件を対象とする「まもりすまい既存住宅保険(個人売主型)」の保証内容が2013年11月に改訂されました。保証内容と保険料の例を紹介しておきましょう。
①保険期間1年、保険金額500万円   → 保険料4万6240円
②保険期間1年、保険金額1000万円   → 保険料4万7350円
③保険期間5年、保険金額1000万円   → 保険料7万30円
いずれも一戸建て住宅のケースで、床面積などの条件があり、保険料は売り主か買い主が負担することになります。

独自の保証サービスを打ち出している不動産会社も

また、一部の大手不動産流通会社では「1年間200万円までの瑕疵担保を保証する」といった独自の保証制度をスタートさせているほか、不動産情報を扱う会社でも同じような制度を始めているケースがあります。いずれも築年数などに条件があるので、全ての物件が対象になるわけではありませんが、保証制度を充実させる動きは今後も拡がっていきそうです。中古住宅を検討する際には、保証制度についても確認して賢く取引を進めたいものです。

       







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