上野東京ライン開通とダイヤ改正で通勤事情はどう変わる?

2015(平成27)年3月14日からJRのダイヤが改正されます。首都圏でも「北陸新幹線」や「上野東京ライン」が開通するなど、住まい選びへの影響もありそうなので、詳細をご紹介しましょう。

東海道線との相互直通運転によって大宮~品川間は10分短縮!

この春のダイヤ改正では北陸新幹線開通が大きな話題となっていますが、注目しておきたいのは「上野東京ライン」です。上野~東京間に新しく線路を設けることで、これまで「上野」駅止まりだった宇都宮線・高崎線・常磐線の一部を「東京」駅まで直通乗り入れさせるためのルート「上野東京ライン」が運行を開始するのです。

「上野東京ライン」の開通によって宇都宮線・高崎線は東海道線との相互直通運転が開始され、「小金井発熱海行き」「籠原発熱海行き」といった長距離列車が運行されることになります。所要時間も短縮され大宮~品川間は56分から46分へと10分も短くなります。

常磐線も「品川」駅までの直通運転を開始、柏~品川間は8分短縮!

常磐線でも「品川」駅までの直通運転が開始されます。朝の通勤時間帯8時頃の全9本中5本が品川行きとなることに加えて、柏~品川間は49分と8分も所要時間が短縮され、こちらも通勤利用者にとってはうれしいダイヤ改正となります。

また、この改正によって、上野~東京間の山手線&京浜東北線のラッシュが緩和される見込みなので、上野東京ライン利用者以外の人にもメリットがあるでしょう。このほか、東京メガループ線区(武蔵野・京葉・南部・横浜線)での増発も行われます。JRを利用している人は、3月14日以降のダイヤについて詳しく調べてみる必要がありそうです。

首都圏南北間の所要時間が短縮、街選びにも影響が!

「上野東京ライン」開通は、「東京」駅を中心とした南北間の利便性を大幅に向上することが見込まれます。宇都宮線や高崎線は湘南新宿ライナーによってすでに東海道線との相互直通運転が行われていますが、東京、新橋、品川といったオフィス街を結ぶことが「上野東京ライン」の特徴だといえます。埼玉や千葉方面と都心オフィス街とのアクセスが向上することによって各エリアからの通勤事情が改善されるでしょう。

東横線と地下鉄副都心線の直通運転開始によって人の流れが大きく変わったといわれていますが、「上野東京ライン」の開通によっても、街選びへも様々な影響を及ぼしそうです。物理的な距離だけでなく、通勤や通学の時間的な距離という視点で考えれば、街選びの選択肢が広がることになるはずです。

       







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