太陽光発電装置が一般的になりつつある一戸建て住宅

太陽光発電パネルを設置した住宅が目立つようになってきましたが、裏付けるような調査データが発表されています。国土交通省の「平成26年度住宅市場動向調査」によると、新築注文住宅の4割以上が太陽光発電を導入しているようです。

注文住宅の42.7%が太陽光発電装置を設置!

この調査は2013(平成25)年4月~2014(平成26)年3月に住み替えを行った世帯を対象として、購入した住宅を「注文住宅」「分譲戸建住宅」「分譲マンション」という新築系の住宅と「中古戸建住宅」「中古マンション」という中古住宅に分け、賃貸は「民間賃貸住宅」として調査を行ったものです。

省エネ設備に関しては「太陽光発電装置」と「二重サッシまたは複層ガラスの窓」の設置が調査されていますが、特に注文住宅(新築)に特徴がみられます。注文住宅では「太陽光発電装置」の設置率が年々上昇していましたが、最新の数値は全国平均で42.7%、三大都市圏では48.7%と半数に迫る設置状況となりました。分譲戸建住宅でも設置率は上がっており15.4%となっていますが、分譲マンションでは5.1%となっています。

2016(平成28)年4月からは電力小売りの完全自由化が実施され、家庭でも電力会社を選択できる時代になりますが、先行して「電気をつくる家」の普及が進んでいるということでしょう。一戸建て住宅では太陽光発電装置が標準となった“エコ住宅”が主流となりつつあるようです。

分譲住宅で「二重サッシ・複層ガラス」を設置しているのは約半数

エネルギーの利用効率を高めるためには「高気密・高断熱」性能を高めることも大切になります。

調査によると「二重サッシまたは複層ガラスの窓」を設置した割合は「注文住宅」が78.6%と約8割に達しているのに対して、「分譲戸建住宅」が50.9%、「分譲マンション」が47.2%と新築分譲住宅では約5割に留まっています。

分譲系住宅では事業者が設備・仕様を決定していることがほとんどなので、購入者の意志だけでは設置が難しい省エネ設備ですが、これからは分譲住宅においても「高気密・高断熱」「太陽光発電」が重要視されるポイントになってきそうです。

電力小売の自由化を前にして、HEMS(Home Energy Management System)や最新の電力計「スマートメーター」の導入も進んできました。エコ住宅を実現するために、これらの設備がマイホームには必須アイテムとなりそうです。

 

●国土交通省 「平成26年度住宅市場動向調査」
http://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000081.html

       







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