変動型住宅ローン金利が0.5%を切る! 借り換えも急増中

住宅ローン金利の低下が止まりません。変動型金利では0.5%以下という商品も登場しています。この低金利は、これから住宅を購入する人だけでなく、現在ローン返済中の人にも大きなメリットをもたらしています。

変動型金利0.499%の住宅ローンが登場

日銀が導入したマイナス金利政策の影響を受けて、住宅ローン金利も低下傾向が続いています。固定金利型の「フラット35」の最優遇金利は2016(平成28)年3月に1.25%と史上最低を更新しました。変動型でも「ソニー銀行」が2016(平成28)年4月からの金利を0.499%とするなど、各金融機関とも競うように金利引き下げの動きが続いています。

金利低下は、これから住宅を購入する人にとって非常に大きなメリットをもたらしてくれますが、既にローンを返済中の人にとっても朗報となりそうです。そう、住宅ローンの借り換えです。

住宅ローンの借り換え需要が急増中

住宅ローンを低金利のものに借り換えれば、毎月の返済額と総支払額を大きく減らすことが可能です。ただ、保証料など数十万円単位の借り換え手数料が必要になるケースも多く、トータルで損得を考える必要があります。現状のローンと借り換え後のローン金利差や、ローン残債金額によってもメリットは違ってきますが、一般的に下記のようなケースの場合は借り換えたほうがメリットが生じると言われています。

1)現在支払中のローンとの金利差が1%以上
2)残っている返済期間が10年以上
3)ローン残債が1,000万円以上

「1%、10年、1,000万円」がひとつの目安ですが、それ以外の条件でもメリットが生じるケースはあり得ます。例えばある銀行のサイトでは、借入金額2,000万円、返済期間が20年間残っているケースで、金利差0.5%があれば、総支払額は約106万円減らすことができるというシミュレーションを出しています。

各銀行ではネット上でのシミュレーションも行えるようになっていますので、まずは現在の借り入れ条件を入力して、シミュレーションをしてみるといいでしょう。メリットが大きいと判断できれば借り換えに向けて、具体的なアクションを起こしてみましょう。

マイナス金利時代だからこそ、金利差には敏感に!

マイナス金利時代となり、預金金利は本当にわずかなものとなりました。マイナス金利は金融資産を持つ世代にとってはデメリットとなる要素が多いのですが、住宅ローンや教育ローンなど負債を抱える世代にとっては、上記のように返済額を抑えることができるなど、金利低下がメリットをもたらすケースも生まれます。

金利収入が期待できないのであれば、借入金の金利負担を減らすことで「マイナス金利時代」ならではのメリットを享受することも考えてみましょう。預金金利だけでなく、ローン金利の動きにも敏感になる必要がありそうです。

       







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