平成28年度補正予算で中古住宅購入の助成制度がスタート

平成28年度の補正予算が成立し、「住宅ストック循環支援事業」がスタートしました。どんなメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。

40歳未満の中古住宅購入に対して最大50万円

2016(平成28)年10月11日に成立した補正予算に盛り込まれた「住宅ストック循環支援事業」には3つの支援制度があります。(1)若年層(40歳未満)の良質な中古住宅購入、(2)エコリフォーム、(3)エコ住宅への建て替えに対して補助金を支給するものです。

(1)の若年層(40歳未満)の良質な中古住宅購入への支援の内容は以下の通りです。

・2016(平成28)年10月11日時点で40歳未満の人が中古住宅を購入する場合

・一定のインスペクション(住宅診断)を行って、エコリフォームを実施する場合に

1戸当たり5万円のインスペクション(住宅診断)費用とリフォーム費用、合計50万円を限度に助成するというもの(耐震改修を行う場合は65万円)です。

若い層が質の高い中古住宅を購入する動きをサポートすることで、住宅ストックの循環を促すことを目的としています。

エコリフォームには最大30万円の助成

(2)のエコリフォームへの助成は、耐震性を持った住宅に対して窓や外壁の断熱化、太陽光利用システムの設置などのエコリフォームを行う場合に1戸当たり最大30万円の助成を行うものです(耐震改修を行う場合は45万円)。こちらは年齢制限がありません。

エコ住宅への建て替えには最大50万円の助成

(3)のエコ住宅への建て替え助成は、耐震性のない自宅を取り壊して「エコ住宅」に建て替える場合に最大50万円を助成するもの。(2)(3)に関しては耐震性と居住性能の高い住宅を増やすことで、住宅ストックの循環を促す狙いがあります。

いずれの事業も補助金は建設業者やリフォーム業者を通して助成されるので、依頼する事業者が助成対象であることが条件になります。また、補助金の申請締め切りは2017(平成29)年6月30日(予定)、工事完了は2017(平成29)年12月31日までという条件がありますので、申込は早めに行うほうがいいでしょう。予算枠を消化した時点で制度は終了となる予定です。

       







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