住宅ローン借り換えの実態とそのメリットとは?
史上最低水準の低金利が続き、より金利の低い住宅ローンへと借り換える人が増えています。借り換えでどんなメリットがあるのか、アンケート調査が発表されているのでご紹介しましょう。
早いタイミングで借り換えを実行する人が多い
住宅金融支援機構がまとめた「2015年度民間住宅ローン借換の追加実態調査」は2015(平成27)年11月~2016(平成28)年3月までに借り換えを実行した259人へのアンケートをまとめたものです。おもなポイントをご紹介します。
借り換えたローンの金利タイプは、借り換え前の金利タイプと同じ選ぶケースが多く、全体で見ると変動タイプを選ぶ割合が微増する結果となっています。また、返済開始からの経過期間は「5年以下」が最も多く、早いタイミングで借り換えを実行するケースが多い用です。数年間の返済経験を経て金利タイプの特徴を理解した上で、自分の返済スタイルに合わせた借り換えを行っているのかもしれません。
返済期間短縮や毎月返済額減少のメリットは大きい!
借り換えによる返済期間の変化をみると、65.6%の人が返済期間を短期化することができています。中には15年以上も短縮しているケースもあるようです。一方で、返済期間が長期化した人が10.0%、返済期間に変化がないという人も24.3%いますが、この場合は毎月返済額の減少を優先させたと思われます。
実際に毎月返済額が減少した人は約66.0%を占めており、2万円以上も減少したケースも13.9%あります。逆に返済額の変化なしが17.8%、さらに返済額増加が16.2%存在していますが、こちらは返済期間の短縮を重視した結果だと思われます。
いずれにしても、低金利の住宅ローンへの借り換えはかなり大きなメリットがあると言うことがわかりますね。超低金利時代はいつまで続くかはわかりません。住宅ローン返済中の方は、シミュレーションだけでも試みた方がいいでしょう。
▲借り換えによる返済期間の変化
▲借り換えによる毎月返済額の変化
※住宅金融支援機構「2015年度民間住宅ローン借換の追加実態調査」より
http://www.jhf.go.jp/files/300322023.pdf