40代で家を買うときの、落とし穴とは?

支出が収入を上回り、毎月赤字? 人生でもっとも収支が厳しいといわれているのが、実は40代です。こんな厳しい時期を乗り越えるには、どうしたらよいのでしょうか。40代と住まいの購入について考えていきましょう。

人生の3大資金が一度にのしかかる

人生の3大資金といわれているのが、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」です。一般的に子ども2人、一戸建てを購入した場合、夫婦の老後の蓄えとして、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」それぞれ4,000万円程度、つまり総額で1億2,000万円程度必要といわれています。もちろん、手持ちの資産や子どもの教育内容によっても異なりますが、この3大資金がもっとも集中するのが40代です。そのため、支出が収入を上回りがちで、一時的に家計が赤字という家庭も少なくありません。

この40代で住まいを購入する場合、どのような点に注意するべきなのでしょうか。40代での住まい購入でもっともメリットがあるのが、貯蓄が期待できることです。多くの人が仕事をはじめて20年以上経過し、ある程度、まとまった資金を頭金として使うことができるはず。この頭金を利用して、月額のローン返済額を「無理なく返済できる額」に設定します。間違っても「借りられる限度額」までの住まい選びはしないことがポイント。目安としては年収の5~6倍、給料の25~30%程度です。

その子ども部屋、本当に必要ですか?

マネー面での注意点とともに、間取りやプラン面でも吟味が必要です。40代となっていれば、お子さんが中学生、高校生になっている家庭も多いことでしょう。すると子ども部屋をそれぞれ与えたいと考え、4LDK、5LDKといった広さの住まいを選びがちです。しかし、お子さんは10年もすれば独立します。その時、子ども部屋はどうなるのでしょうか。持て余してしまう、物置になってしまう家庭も多いようです。お子さんが独立したあとの生活も視野に入れ、夫婦二人でも暮らせるかという点も考えておきましょう。40代の住まい選びの鉄則は、人と比較しすぎないこと、ムリをしないことです。上を見ればきりがありません。現在、そして10年後、20年後の身の丈にあったプランを組み立てましょう。

       







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