2025年「大阪万博」開催決定で、何が変わる?

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2025年に国際博覧会(万博)が大阪で開催されることが決定しました! 街選びや住まい選びにどんな影響があるのか、その可能性を検証してみましょう。

経済波及効果は2兆円を超える

大阪万博2025のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。2025年5月3日から11月3日まので185日間の開催が予定されており、来場者数は約2800万人を想定する巨大イベントです。会場は大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」の155ヘクタール(東京ドームの33倍)を予定しています。政府の推計によると経済波及効果は全国で2兆円に達するとされ、オリンピック後の景気浮揚策としても期待が高まっています。

夢洲では万博と並行するようにIR(統合型リゾート)の誘致活動も進められています。IRは全国の各地から立候補が表明されるなか、最終的には3ヵ所が選ばれて整備が進められる予定ですが、万博開催の決定と相まって大阪が選ばれる可能性が高まったと言われています。では、万博や統合型リゾート施設の開発は住環境や住まい選びに、どのような影響を与えるのでしょうか?

湾岸部への交通アクセスが大きく改善される

まず、大阪万博2025の開催が決定したことで、交通アクセスの整備計画が本格始動しようとしています。JRは桜島線を舞洲(まいしま)経由で夢洲の万博会場まで延伸する計画を検討中。大阪メトロでは咲洲(さきしま)にある地下鉄中央線「コスモスクエア」駅から夢洲への延伸を計画しており2014年度の完成を目指しています。また京阪電鉄は中之島線を地下鉄中央線「九条」駅まで延伸して相互乗り入れする計画を検討中。京阪線は観光都市・京都と大阪を結ぶ路線でもあり、万博会場と京都が直通で結ばれることになれば、インバウンドの観光客にとっても利便性が大幅にアップしそうです。

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周辺エリアでは複合開発もスタート

アクセス改善や博覧会施設の建設は、周辺の湾岸エリアでの都市開発や住宅開発へと繋がることも想定されます。すでに、会場の夢洲に隣接する咲洲の「コスモスクエア」駅周辺では、商業施設やスポーツ施設、マンションやホテルなどが一体となった複合開発が始動しています。

過去には1970年に大阪で開催された「EXPO’70」は大盛況となり、6420万人もの来場がありました。会場の跡地は「万博記念公園」として整備され、約50年の年月を経た今では森が育ち、広大な緑地はコンサートなどのイベントに利用されるほか、季節ごとに美しい花を見せてくれる都市緑地としても機能しています。また、万博会場への交通アクセスとして整備された交通機関は、現在も地下鉄御堂筋線や大阪モノレール、中国自動車動路など都市基盤の一部として機能しています。まさに、レガシーです!

万博開催を機に大阪の街が整備され、さらに活気に溢れることを期待したいと思います。

       







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