空間に変化を与えられるスキップフロアとは?

「スキップフロア」をご存知でしょうか? トン、トン、トンとスキップするような立体的なフロア構造を持つ住まい。それがスキップフロアです。

スキップフロアとはどんな構造?

「スキップフロア」とは建物内部に、床面の高さを変えた中間的なフロアをつくることで、空間に縦の変化を設ける設計手法のこと。中2階や半地下の空間のある家を想像するとイメージが掴めるかと思います。「スキップフロア」は空間を壁で仕切るのではなく高低差や段差を生かして緩やかにつなげるので、開放感がある住宅をつくることが可能。狭小地や敷地に傾斜のある敷地に一戸建て住宅を建てる際に、部屋数を増やし空間に広がりを持たせるプランを実現できることでも人気があり、注文住宅だけではなくハウスメーカーでもスキップフロアのプランを用意しているケースもあります。

スキップフロアのメリット&デメリット

空間を縦に活用する「スキップフロア」のメリットのひとつは廊下を必要としない点。その分、階段下収納や隠れ家スペース、書斎スペースなどを設置することが可能となり、個性的で遊び心に溢れる住宅をつくることもできます。また、各居室が仕切りのない緩やかなつながりをもつことで、視界が広がり家族間のコミュニケーションが生まれるというメリットも考えられます。

また、大掛かりなスキップフロアでなくても、階段数段分の高さの変化をつけることで、部屋の印象を大きく変えることもできます。LDKに面して和室を設ける場合など、数段の段差を設けることで緩やかに空間に区切りを感じられるようになります。

一方、仕切りがない大空間となることで空調コストがかかる可能性があります。快適で省エネルギーな暮らしを実現するためには通常プラン以上に断熱や気密性能にも配慮しておく必要があります。また、構造が複雑になるために、建設コスト自体が増加する可能性もあります。「スキップフロア」を希望するのなら、耐震性や耐久性能への考慮も含めて、スキップフロアの施工実績を多く持つ工務店やバウスビルダーを選ぶことをおすすめします。

スキップフロア型の構造を持つマンション

マンションでも「スキップフロア型」の構造をもつ物件がありますが、こちらは少し意味合いが違っています。たとえば、エレベーター停止階を3、5、7階として、エレベーターが停止しない2、4、6階には外廊下がなく、階段室を使って出入りをする構造としたマンションです。外廊下がないフロアでは両面バルコニーが可能となるなど居住性を高められるメリットがある一方、出入りには必ず階段利用が必要となるため、バリアフリーの観点からはデメリットも生じることから、近年は採用されることが減っています。興味のある方は中古マンションを中心に探してみるといいでしょう。
空間を縦に有効利用できるスキップフロアへのご興味をお持ちの方は、WEBで検索してみるといいでしょう。たくさんの施工事例をみることができます。

       







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