住宅ローンにマイナス金利が登場する!? 

フラット35の金利が2ヶ月連続で史上最低を更新するなど住宅ローン金利の低下が続いており、海外ではマイナス金利の住宅ローン商品が登場したようです。

フラット35金利は2ヶ月連続で史上最低を更新

固定金利型の住宅ローン「フラット35」の金利が4ヶ月連続で引き下げられました。2019年9月度、返済期間21年以上35年以下の場合の適用金利は前月の1.170%から1.110%へと0.06%引き下げられ、前月に続いて2ヶ月連続の史上最水準を更新しています。住宅購入を考える方にとっては朗報が続いています。

こうしたローン金利引き下げ動きの背景には、世界的な金利低下があります。米中経済摩擦などを遠因とする経済環境の悪化が懸念され、欧米の中央銀行が相次いで金融緩和策、金利引き下げに動くことでマイナス金利が常態化し、世界的にも経験のないような低金利状態が続いています。日本では日銀が9月の段階で金融緩和策の現状維持を発表していますが、10月からの消費税率引き上げを経て景況感に変化が起こると金融政策にも変更が加えられるかもしれません。
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出典:住宅金融支援機構『【フラット35】借入金利の推移』より転載

デンマークではマイナス金利の住宅ローンが登場!

世界的な低金利状況の中、デンマークではついにマイナス金利の住宅ローンが登場しています。デンマーク第3位のユスケ銀行では、大口預金口座に口座維持手数料として年0.6%を課す一方、住宅ローンでは「10年固定、金利マイナス0.5%」に相当する商品を登場させました。

これは、1000万円を預金した場合は年間で6万円の手数料を差し引かれ、1000万円を住宅ローンとして借りるとマイナス金利分の5万円残債が減るという、これまでの常識とは逆の不思議な状態を引き起こします。マイナス金利でお金を借りると、総返済額は借りた金額よりも少なくなるということになるのです。そのためデンマークのユスケ銀行では借り換えの申請が殺到しているそうです。

日本でもマイナス金利の住宅ローンは登場する?

では、日本でもマイナス金利の住宅ローンが登場するのでしょうか?

デンマークで登場した商品は世界初のケースで特殊な例と考えることもでき、日本で同じような商品が一般的になる可能性は低そうです。ただ、世界的な低金利環境は今後もしばらく続くことが予想されています。グラフは長期金利の推移を表したもので、2016年7月頃にマイナス金利のピークをつけていたものが一旦上昇に転じ、その後2019年に入って再びマイナス圏に入り、ついに史上最低のマイナス0.3%に迫る水準まで低下しています。住宅ローン金利がマイナスに入ることは無くても、もう一段の金利低下は起こる可能性もあります。

また、住宅ローン控除による1%分の減税を加味すると、金利1%以下の住宅ローンは「実質マイナス金利」という考え方もできます。住宅購入環境としては非常に恵まれている状態といえるので、このチャンスをうまく生かしたいものです。
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出典:日本相互証券株式会社『長期金利推移グラフ』より転載