2020年はZEHマンションが本格普及へ

2019年も後半となり、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=ZEHのマンションへの普及が進みはじめています。災害時の対策としても期待されているようです。

2020年には新築住宅の過半数をZEHに!

ZEH(ゼッチ)とは高気密・高断熱性能に加え、創エネルギーシステムを備えることで年間の一次エネルギー使用量をゼロにするという住宅です。地球温暖化対策・CO2削減のため家庭部門からのCO2排出を減らす切り札とされており、2020年には新築する住宅の過半数をZEH仕様にするという国の政策目標が掲げられています。費用の助成も行われており、すでに、2017年度だけでも全国で44000戸のZEH住宅が供給されました

ZEHは太陽光発電システムなど自ら作り出すエネルギーによって、エアコンや換気などの電力を賄うことができます。光熱費の削減だけでなく、余剰分があれば売電も可能で、蓄電装置があれば電力を蓄えることもできます。

ZEHマンションにも4つのタイプが登場

マンションは太陽光発電システムを設置する屋上スペースが限定されているなど制約もあるため、4つのタイプに分けて補助金を支給する「高層 ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業」が2018年から始められています。1~3階建で水準をクリアした「ZEH-M」と「Nearly ZEH-M」、4~5階建の「ZEH-M Ready」、6階建以上の「ZEH-M Oriented」の4つのタイプです。階数が高くなるほど住戸当たりの創エネルギーが難しくなるため、階数によって再生エネルギーによる削減の基準を緩めている点がポイントです。

2019年度には20階建て以上の超高層マンションも制度の対象となり、「ZEH-M Oriented」に該当する超高層マンション4棟が対象事業として認められたほか、高層マンション26棟も認定を受けています。2018年度に対象となった物件を合わせると、ZEH対応の高層マンションは4000戸規模になります。

快適な暮らしをもたらしてくれる高性能住宅

大阪に建設されるZEHマンションの仕様をチェックすると、高性能真空ペアガラスの採用などで、北海道での基準を満たす高い断熱性能を持つほか、「家庭用燃料電池(エネファーム)」の導入、エネファームを熱源とする床暖房や高効率エアコン、LED照明などの省エネ設備を採用しています。エネルギー消費を抑えることに加えて、猛暑の熱や北風の冷気が室内へ影響することを防ぎ、快適な室内環境をもたらしてくれる点が、大きな魅力でもあります。

また、ZEHマンションには災害による停電時への備えを持つ物件も登場しています。台風や地震などで広域停電が発生しても、マンション内に創エネルギーシステムが備わっていることは、大きなメリットを持つはずです。2020年にかけてのマンション選びには、ZEHにも注目してみましょう。