マンションで実行したい感染症対策

新型コロナウイルスによる感染症が広がっています。冬期はその他にもインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの感染症も増える季節です。マンションや住まいでできる感染症対策を再確認しておきましょう。

マンション共用部分は外部環境と同じ

ウイルスや細菌による感染症被害は新型コロナウイルスだけではありません。インフルエンザやノロウイルスは毎年のように、冬場に流行・拡大している感染症です。低温と乾燥を好むウイルスが多いことから、冬季の流行が発生しやすくなるとされています。

一戸建て住宅では室内の対策がメインとなりますが、マンションの場合は共用部分での感染症対策も必要になります。エントランスホールやロビースペース、キッズルームやプレイルーム、ゲストルームなどは、外部の公共施設と同じ環境ともいえます。オートロックのインターホンや、エレベーターのボタンなど不特定多数の人が触れる場所も存在しています。また、エレベーター内部は、どうしても同乗者と物理的距離が近づいてしまいます。

管理会社や管理組合とも連携し、マンション内部であってもマスクの着用、咳エチケットの実行、エントランスなどへの消毒液設置(可能であれば)など、公共施設と同じ対策を実行しましょう。

専有部分、住戸内での感染症対策

専有部分、つまり住戸内での感染予防の基本となるのは手洗いとうがいになります。

玄関にアルコール消毒液を設置し、帰宅した際の消毒・手洗いとうがいを徹底するとともに、調理の前後や食事前などに、正しい手洗いを実践することが大切です。

また、発熱や咳、下痢など感染が疑われる場合は、二次感染防止のためにトイレ使用後は石鹸による手洗いを行い、タオルの共用はやめて家族それぞれ専用のものを使用するといった対処も必要です。トイレは清潔に保ち、ドアノブや電気のスイッチも消毒を行いましょう。

便座のフタを開けたまま水を流すことで、ウイルスが座面や床に飛ぶこともあります。流す前にフタをする習慣を身につけましょう。洗面室でもタオルやコップをそれぞれ専用のものを使用するようにしましょう。

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正しく換気を行い、適切な湿度・温度を保つ

ウイルスは低温で乾燥した環境を好む性質を持ちます。とくに気密性が高いマンションでは、暖房などによる乾燥に注意が必要です。温度計に加えて湿度計を用意して、室温20℃前後・湿度60%前後を保つようにチェックし、必要に応じて加湿器も活用しましょう。

こまめな換気も大切です。換気によって、乾燥した空気を入れ替えることができますし、感染者が家族にいる場合はウイルスの充満を防ぐことにもつながります。24時間換気システムの活用に加えて、窓を開けて空気を入れ換えることも心掛けましょう。

またノロウイルスなどは、トイレの床面にウイルスが飛散してホコリに付着し、ホコリが舞い上がることで、体内に吸い込む可能性もあります。普段から部屋を清潔に保つことが、感染症の拡大予防にもつながります。

新型コロナウイルスに対する絶対的な対策はありません。必要以上に怖がることなく、できることを着実に各人が実行することが大切なのです。

新型コロナウイルス対策については首相官邸ホームページも参考にご覧くださいhttps://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

       







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