地下鉄有楽町線、南北線の延伸計画がスタート

東京メトロから地下鉄有楽町線と南北線の延伸計画が正式発表されました。詳細をみていきましょう。

2つの新路線構想が実現へ動きだす!

2022年1月に東京地下鉄株式会社(東京メトロ)から有楽町線延伸(豊洲〜住吉間、建設キロ4.8㎞)と南北線延伸(品川〜白金高輪間、建設キロ2.5㎞)の鉄道事業許可を国土交通大臣に申請したことが発表されました。2つの延伸計画は東京圏の国際競争力の強化に貢献することを目指し、有楽町線・南北線ともに延伸区間の開業は2030年代半ばを目標と掲げています。

この計画そのものは以前から検討されていましたが、具体的な動きにはなっていませんでした。しかし、昨年2021年7月に国土交通省の諮問機関「交通政策審議会」から答申が出された「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等」に記載されることで、延伸実現へ動きだしたのです。ちなみに答申では臨海部と東京駅、つくばエキスプレスをむすぶ「都心・臨海地下鉄新線」計画も取り上げられています。

東京東部の南北ネットワークとなる有楽町線延伸

まず有楽町線延伸計画は、有楽町線豊洲駅から線路を分離するように北上して半蔵門線住吉駅間を結ぶ計画です。途中で交差する東京メトロ東西線の東陽町駅と接続する駅を設けるほか、豊洲駅と東陽町駅、東陽町駅と住吉駅の間に一つずつ新駅の設置も想定されます。沿線地域である豊洲周辺を含む臨海地域は、国と東京都により特定都市再生緊急整備地域や国際戦略総合特区のアジアヘッドクォーター特区に位置づけられるエリアで、近年多くの再開発が進展しています。延伸が実現すれば、臨海地域と都区部東部の観光拠点等とのアクセス利便性の向上や地域のまちづくりの面での効果が期待されるとともに、東西線の混雑緩和にも寄与する予定です。

リニアで注目の品川と結ぶ南北線延伸

南北線延伸計画は地下鉄南北線白金高輪駅から品川駅を結ぶ計画です。品川駅周辺はリニア中央新幹線の整備計画が進行中で、東京と国内外の広域的な交通結節点として期待されるエリア。羽田空港にも近く、新たな国際競争力強化の拠点として注目度が上がった再開発エリアであります。延伸が実現すれば品川駅で山手線、東海道線等のJR東日本主要幹線、羽田空港に連絡する京急線、東海道新幹線と接続し、六本木・赤坂等との都心部からのアクセス向上に寄与する予定です。

※マップは東京メトロプレスリリースより

https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews220128_1.pdf

       







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