2×4工法について知りたい!

2×4(ツーバイフォー)工法をご存知ですか? 耳にしたことはあっても、他の工法との違いや特徴までは知らない人も多いはず。ここでは2×4工法の基本について解説していきます。

軸ではなく、面で住まいを支える

2×4工法とは、木枠に合板を張った壁材をひとつの単位として、面で家を支える工法のことをいいます。なぜ2×4かというと、主に使用される構造用製材のサイズが「2インチ(約5cm)×4インチ(約10cm)」のため。北米では「two by four」と呼ばれており、日本でも住宅全体の名称として一般に定着しましたが、日本での正式名称は「枠組壁工法」といいます。輸入住宅などには2×6(ツーバイシックス)という工法などもあります。

2×4工法の一番の魅力は、木造でも強度が高く、耐震性や強度が出しやすい点です。また、部材そのものの密接度が高いため、防火性や気密性、断熱性が高いといわれています。施工する際のメリットとして、決まった釘の本数で構成されたパネルを建てこむ方式なので、早く、また建物の質のブレが少ないといわれています。

間取りに制限あり。湿度にも注意を!

堅牢な2×4工法ですが、注意点もあります。ひとつは、壁で耐震性を確保しているので、開口幅などの間取りに制限があること。さらにパネル面で構成されているため、木目を露出させたデザインや意匠ができず、木材による調湿も期待できません。加えて、リフォームで壁の貫通や撤去をしようと思っても難しく、可変性は高くはありません。また、気密性が高いため、室内の湿気がこもってしまう恐れがあり、床下や壁内部に十分な湿気対策が必要になります。

あらかじめ加工された建材(プレカット材)を使うので、木造軸組工法などと比較すると工期は短くて済みますが、施工できる建設会社の数は多くはありません。2×4工法を希望する場合は、エリアなどを広げて得意とする会社を探すとよいでしょう。

       







PAGE
TOP