バリアフリー&ユニバーサルデザインは大切な将来への備え

今は健康に問題がなくても、年齢を重ねることで少しずつ体力が落ちてくることもあります。50代からの住まい探しなら、将来のことも考えて住宅のバリアフリーやユニバーサルデザイン仕様についても考慮しておきたいものです。

バリアフリー、ユニバーサルデザインとは?

「バリアフリー」とは、高齢者や障がい者、妊婦や幼児などが社会生活をする上でその行動や生活の支障となる物理的な障害(バリア)を取り除く配慮をすることで、段差をなくしたり手すりをつけるなどの具体策が知られています。バリアフリーの考え方をさらに広げたものが「ユニバーサルデザイン」という発想で、文化・言語の違い、老若男女といった違いに関わらず誰でも利用することができる施設や、使うことのできる製品をいいます。例えば、外国人などのために絵文字(ピクトグラム)を使った各種案内表示板や、シャンプーのボトルに印をつけてリンスと区別するといった具合です。

シニア住宅においても、長く快適に生活をしていくためにはバリアフリー、ユニバーサルデザインという観点は重要になります。新築物件には事前に配慮がされているものもありますし、中古住宅にリフォームを加えることでバリアフリー住宅を実現することもできます。

バリアフリーの観点からみたチェックポイント

住宅におけるチェックポイントをみておきましょう。

・段差はないか……室内でのつまずき防止や車いすでの移動が容易にできるように室内や、エントランスなどの共用部分の段差がない床面設計になっているかどうか。

・ドアは引き戸か……玄関、居室、浴室、トイレなどのドアに引き戸を採用されていれば車椅子でも楽に通行できます。また車椅子での生活に不自由がないよう、玄関や廊下の幅にも配慮されていればベターです。

・手すりが設置されているか……玄関・ホール・浴室・トイレなどに手すりが設置されているか。

・ヒートショック対策は考えられているか……暖かい部屋から寒い廊下やトイレに出たとき、暖かい脱衣所から寒い浴室に入ったときなど、急激な温度変化で血圧が急変動し「心筋梗塞」や「脳出血」などを引き起こすことがヒートショック。ペアガラスを採用して建物の断熱性を高める、浴室の温風暖房機、トイレ・脱衣所のヒーターや床暖房など適切な暖房設備が備えられているかがポイント。

・浴室……シャワーヘッドの高さや角度調節はしやすいか。浴槽は安全を考慮したまたぎ高さ(45cm程度)になっているか。

いずれも今すぐ必要な設備・仕様ではないもしれません。ただ、将来のことを考えると、これらの点に配慮された住宅であれば安心だといえます。物件チェックの際には覚えておくとおいいでしょう。

       







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