今ドキあり?ボーナス時返済のメリット&デメリット

住宅ローンの返済方法には、毎月の返済に加えてボーナス時返済を併用することができます。ボーナス時返済併用の基本的な考え方と、そのメリット&デメリットを整理しておきましょう。

借入金を毎月返済とボーナス返済に振り分ける

住宅ローンの返済法にはボーナス時返済を利用するかどうかを選択することができます。ボーナス時返済とは、毎月の返済額に加えて年2回のボーナス時に一定の金額を追加して返済する仕組み。2000万円を35年返済・金利2.5%の変動金利・元利均等返済で借りる場合を考えてみましょう。

■Case1ボーナス時返済をゼロして全額を毎月返済額した場合
⇒毎月返済額7万1480円  ボーナス時返済額 0円
■Case2ボーナス時返済と毎月返済にそれぞれ1000万円を振り分けた場合
⇒毎月返済額3万5740円  ボーナス時返済額 21万5190円

Case2のようにボーナス時返済を併用した場合、毎月の返済額は半分になりますが、一方でボーナス月の支払額は3万5740円+21万5190円=25万930円となります。ボーナス時の返済に負担感が大きい、バランスがよくないと感じるのであれば割合を変えて調整することができます。例えばボーナス時返済:毎月返済=3:7に振り分けた場合には以下のようになります。

■Case3ボーナス時返済に600万円、毎月返済に1400万円を振り分けた場合
⇒毎月返済額5万36円  ボーナス時返済額 12万9114円
Case3の場合、ボーナス月の支払額は5万36円+12万9114円円=17万9150円になります。バランスは良くなりました。

ボーナス時返済のウエイトを大きくしすぎないこと

Case1~3をみると分かるように、ボーナス返済を併用することで毎月の負担を抑えられるということがわかります。ただし、その分はボーナス月にまとめて支払うことになるので注意が必要。また、金融機関によってはボーナス時返済の割合を40%以下というように規定している場合もあります。フラット35など返済途中でボーナス時返済との割合を返済途中で変更できるローンもありますので、事前に確認しておくといいでしょう。 

いずれにしてもボーナスは景気動向や企業の業績に左右されるもの。転職や給与形態の変化があればボーナス自体がなくなることもあり得ます。20年、30年という長期にわたって安定して返済を続けていくためには、ボーナス時返済に大きなウエイトを置きすぎない方が賢明でしょう。

       







PAGE
TOP