大鴻運天天酒楼
尋常ではない、奥の深さである。
東急東横線・学芸大学駅から目黒通りに向かって商店街を抜け、鷹番小学校のほど近くにある中華料理店「大鴻運天天酒楼」。店構えを見ると、まるでここは横浜・中華街の一角か、と思わせるぐらいの本格的な佇まいが印象的である。
夜になると、このネオンがきらびやかに通りを飾るらしく、お店の場所を知らない人でも「目黒通り沿いのネオンの明るい中華料理屋さん」と説明すれば、だいたいの人が迷わずに来られる、とのことだ。
そもそも、料理は奥が深い。中でも中華料理は、中国四千年の歴史に裏付けられたものがある。店内に入ると、そこは本場のお店かと見紛うような風情に包まれ、中華料理の奥深さをそのままに感じさせてくれる。そしてそれとシンクロするように、客席も天井が高く、これまた奥深い印象を与えてくれる。
ランチタイムにお邪魔させていただいたので、ランチで人気のメニューをいくつか、紹介していただいた。
まずは、担々麺である。おお、これまた奥が深い。いや、容器の話である。
ぱっと見は何となく小さく見えるのだが、何しろ底が深い。ボリュームは満点である。ゴマの風味がくどい担々麺が世に多い中、こちらのは食してみると、意外にもさっぱりとした味わい。
しかし、とにかく辛い!食べるほどに汗がほとばしってくるのだが、その辛さは決して嫌気がさしてくるようなものではない。むしろ、汗をどばどばとかきながらでも、次から次へと口へスープを運びたくなる、クセになる味なのだ。
続いては、海鮮やきそば。これまた、お皿が大きい!そしてこちらも、ボリューム感は十分である。具が、豪華である。ホタテ、エビ、巻き貝、イカ、などなど、いずれもぷりぷりの食感がとても好感度高く、何より驚くほどに大きなきくらげがなぜかウマい。
最初、食してみて、ちょっと味が物足りないかな、と感じた。そんな時には、こちらの本場のソースをかけてみるといいかもしれない。味が明らかに変わる。そして、濃厚になる。そこへさらに、薬味として出してくれている辛子か、もしくは豆板醤のようなものをお好みで混ぜ合わせてみよう。これまた趣の違った味が堪能でき、中華料理の奥深さ、恐るべし、と感じさせてくれる。
お店のスタッフも中国の方がほとんどのようで、本格派の雰囲気を十二分に感じさせてくれる名店である。夜はコース料理なども対応しているようで、団体利用も可能だ。
大鴻運天天酒楼
所在地:東京都目黒区鷹番1-1-7
電話番号:03-5721-8866
営業時間:11:30~15:00(月~日曜日)、17:30~24:00(月~土曜日)、17:30~22:00(日曜日)
定休日:なし
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