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こだわりの蕎麦を楽しめる隠れ家的名店

ら・すとらあだ

提供されるメニューは、昼が蕎麦の単品のみ、夜は「おまかせ」の蕎麦会席のみ。昼は近隣の会社員の常連が多いそうだが、夜は、遠方からも蕎麦好きが訪れ、ゆっくりと楽しんで帰るという。「おまかせ」の料金はおよそ5~6千円で、7品から9品程度とのことだ。

電動石臼は使わず「手挽き」にこだわる
電動石臼は使わず「手挽き」にこだわる

営業時間外のほとんどの時間、日比谷氏は2階で蕎麦作りをしている。「石臼挽き」と謳う店の大半が電動石臼を使っている時代に、日比谷氏は「手挽き」にこだわり、額に汗をにじませながら、毎日何時間も石臼を回している。粉は修行先で知ったいろいろな産地の農家や粉屋から、その時に一番状態のいい玄蕎麦を仕入れ、挽いた時の粉の表情を見て、つなぎの配合を決めている。昼はおよそ外2ぐらいの割合で、夜はそれよりも蕎麦粉の割合を高め、十割で出すこともしばしばと言う。

蕎麦は細切り、太切り、平打ちの3種
蕎麦は細切り、太切り、平打ちの3種

蕎麦は基本的に3種類を時間差で提供するスタイルで、細切り、太切り、平打ちの3種。それぞれ産地が違うので、微妙な香りの違いも楽しめる。香りを楽しむために、まずはそのまま、続いて塩を添えて、最後にツユで、と3段階に食すのがお薦めのスタイルだが、もちろんそこは客が好きにすれば良く、店主もうるさいことは言わない。平打はもはや“きしめん”に近い幅広さと厚さで、相当にインパクトがある。

定番の一品「鳥の団子汁」
定番の一品「鳥の団子汁」

会席仕立てなので、当然蕎麦の前に色々な一品料理も提供されてくる。内容はその時々の仕入れや天気、お客さんの雰囲気などで変わるそうで、何が出てくるのかはまさに「その時のお楽しみ」。鳥の団子汁などはよく出されている定番の品で、とても評判が良いそうだ。ほか、白味噌を焼いたものなど、日本酒に合いそうな料理が多い。

店内の様子
店内の様子

わかりづらい立地、看板の無い建物、少ない席数。予約もなかなか取りづらいなど、隠れ家店として、ハードルの高い店ではあるものの、一度訪れれば、相当に楽しめることは間違いない。

ら・すとらあだ
所在地:東京都中野区本町2-41-2 
電話番号:03-6276-8364
営業時間:12:00~14:00、18:30~21:00(20:30L.O.)
※ランチは火・木・土曜日のみ。土曜日ランチは12:00~16:00
定休日:日・月曜日
http://sobameister.blog96.fc2.com/

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