Creperie Tirol(クレープリーチロル)
祖師ヶ谷大蔵駅を出て南へ徒歩2分ほど、駅の南北に長く伸びる「ウルトラマン商店街」の南の端辺りに、「クレープリー チロル」というクレープ屋さんがある。小さなお店だが、営業中には行列ができることも多く、良い目印となってくれるはずだ。このお店で食べられるのは、クレープのみ。ほかには紅茶とコーヒーを出している程度だ。そのかわり、300円台から1000円オーバーまで、クレープのバリエーションはかなり豊富に揃っており、黒板に書き出されたものだけでも50種類以上。そのひとつひとつのメニューの細部にまで、しっかりこだわりが行き届いているのが人気の理由だ。
クレープ作りにおいて、特にフルーツへのこだわりは高い。「できる限り農家さんのところに行って、農場を見てから、取引をさせてもらっています」というほどで、クレープ屋さんでここまでしている店はまず無いだろう。「大変ですけれど、顔の見える生産者から仕入れた食材を使ってクレープを作って、それを食べたお客さんから“ありがとう”とか“おいしかった”の声をもらえれば、すべてが報われるんです」と、店主の吉川一美さんは笑顔を見せる。
数あるクレープの中でも、特に人気が高いのは月ごと替わる限定クレープ。訪れた時は茨城県産の白イチゴを使ったクレープだったが、フルーツの旬に対応して次々と交替していくそうだ。1000円オーバーの最高級ラインだが、圧倒的な一番人気ということだ。
どのクレープも見た目が美しく、手渡された瞬間に思わず「かわいい!」と声を上げてしまうほど。あまりの愛らしさにSNSに写真をアップする人が多く、人が人を呼ぶ形で話題となり、今のような行列店となったそうだ。しかし、見た目だけではなく、美味しさも感動的なのはさすが専門店。甘すぎず、フルーツの酸味と甘みをベストなバランスで仕上げており、食べ始めればたちまち夢中になり、ペロリと平らげてしまうはずだ。
Creperie Tirol(クレープリーチロル)
所在地:東京都世田谷区砧8-7-17
電話番号:03-6411-1594
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・木曜日
https://creperietirol.tokyo/