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COCORO(ココロ)

こころもおなかもホッと優しくなれる、根岸の憩いの店。

台東区根岸3丁目に2013(平成25)年にオープンした、手作りシフォンケーキとパンの店「COCORO(ココロ)」。店主である原真理子さんが丁寧な手仕事で作る、素朴で優しい味わいにファンも多い。自宅の1階に設けられた店内にはカフェスペースも設置。淹れたての珈琲とともにシフォンケーキやパンを味わい、ホッっとくつろげる憩いの場として、地元住民や街の散策に訪れる人々に親しまれている。今回は実際に原さんにお会いして、台東区根岸にお店を開いたきっかけや、「COCORO」のこだわり、地域の魅力などについてお話を伺った。

COCORO(ココロ)
店主 原 真理子さん インタビュー

自分のペースで、ひとつひとつ想いが伝わる商品を提供できる場所を探して

Q.この街にお店を開いた理由を教えてください。

「COCORO」を開店するまでは、行商をはじめさまざまな業態やサービスを提供するお店を経験してきました。東高円寺のカフェにはじまり、築地や、同じく中央区内でパンとお菓子のお店を経て現在に至ります。

中央区でパンとお菓子のお店を開いていた頃は、“手作りのパン”を求めて多くのお客さまにお越しいただき、また、雑誌を中心にいろいろなメディアでも取り上げていただいたことでお店としては繁盛していました。ですが、手作りでひとつひとつパンを焼き上げるには時間も人手も限られ、品切れで商品を提供できなくなることも多くなり、いつしか自分が本当に作りたい商品を提供できていないことに気がつきました。その後、多忙を極めて体調を崩してしまったことがきっかけで、以前のお店は閉店しました。

そのため、今回新たにスタートするにあたっては、落ち着きのある生活環境で『ひとつひとつ想いが伝わる商品を提供したい』という想いを大切にしました。

当初、憧れもあった谷根千で物件を探してみたものの、なかなか希望や条件に見合う物件が無く、“裏谷根千”と呼ばれていたエリアに選択肢を広げてみたのが根岸の街との出会いのはじまりです。

根岸を実際に歩いてみると、周囲にはお寺が数多くあることに気がつき、風情のある落ち着いた雰囲気に惹かれました。地域密着の工務店さんとの出会いも大きく、今の物件を購入するにあたって親身になっていろいろと尽力してくださいました。

クマのキャラクターが可愛らしい「COCORO」の看板
クマのキャラクターが可愛らしい「COCORO」の看板
店頭の看板
店頭の看板
ひとつひとつ丁寧に手作りされた商品たち
ひとつひとつ丁寧に手作りされた商品たち
穏かであたたかな根岸の町に、原さんの真心と笑顔詰まった「COCORO」はぴったりと溶け込んでいます
穏かであたたかな根岸の町に、原さんの真心と笑顔詰まった「COCORO」はぴったりと溶け込んでいます

「COCORO」で大切にしたい想いをかたちに

Q.原さんの、お店への想いやこだわりを教えてください。

「COCORO(ココロ)」という店名は、生前父が私のために描いてくれた「ココロココちゃん」というクマのキャラクターにちなんだもので、これまで掲げて来た屋号とも異なり、お店自体も今の私が大切にしたい想いをたっぷり詰め込んだ空間になっています。

開店当初はネイルアーティストの姉もお店の一角で施術を行い、シフォンケーキとネイルサロンのお店として運営していたのですが、徒歩数分の場所にネイルサロン専門店を開店したのをきっかけに、カフェスペースのあるシフォンケーキとパンのお店として現在のスタイルに落ち着きました。

ココロココちゃんがお待ちしてます♪
ココロココちゃんがお待ちしてます♪
自宅1階を改装した店内
自宅1階を改装した店内
壁紙も原さんのこだわりのデザインを採用
壁紙も原さんのこだわりのデザインを採用
美味しいシフォンケーキと淹れたての珈琲で、くつろぎのひと時を
美味しいシフォンケーキと淹れたての珈琲で、くつろぎのひと時を
カフェスペース
カフェスペース

おすすめの商品は、添加物や保存料を一切使用せずひとつひとつ手作りで焼き上げるパンと、ちょっとした手土産にも喜ばれるシフォンケーキです。ひとりで製造から販売まで手がけているため、提供できる個数には限りがありますが、常連のお客様のなかには食パンを予約注文して定期的に購入してくださる方もいて、思い描いていた“ひとつひとつ想いが伝わる”商品を提供できているなと実感しています。

もちもちした食感の「あんぱん」や、ローストしたクルミを用いた「全粒粉クルミパン」など、他のパン屋さんに比べて見た目は極めてシンプルですが、手作りでしか生み出せない食感と口当たりの良さをぜひ楽しんでいただければと思います。

また素材の良さをストレートに感じられる、シフォンケーキもおすすめです。もちもち、ふわふわ、しっとりとした触感と、バニラ、シナモン、ココア、バナナなど、季節に応じて提供しているいろいろな種類を楽しんでいただければと思います。

季節ごとの種類の変化も楽しみ
季節ごとの種類の変化も楽しみ
添加物や保存料は不使用
添加物や保存料は不使用
常連さんからの支持が多い「食パン」も人気です♪
常連さんからの支持が多い「食パン」も人気です♪

風情ある優しい寺町、台東区根岸

Q.根岸の魅力や、おすすめの過ごし方を教えてください。

根岸の町の魅力を一言で表わすとすれば、『風情ある優しい寺町』でしょうか。物件をすすめてくれた工務店の社長さんは今でもお客さまとしてたびたび買い物に来てくださいますし、近隣には子育て中のファミリーも多く、地域とのつながりも感じられる恵まれた環境だと思います。

近隣のおすすめスポットとしては、「東京国立博物館」や「東京藝術大学」がある辺りの、まるで海外のような洗練された雰囲気が大好きです。また、より身近な場所では近くのお寺の境内も好きで、あたりを包む静けさが心を落ち着かせてくれます。

それとちょっと距離は離れますが、隅田川にかかる「言問橋」から眺める桜並木は絶景で、桜の季節は特に自転車やジョギングなどで少し足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。

言問橋と隅田川の桜
言問橋と隅田川の桜
「東京国立博物館」も身近な施設
「東京国立博物館」も身近な施設

お客さまとの出会いは“一期一会”

Q.最後に、今後への想いなどをお聞かせください。

根岸にお店を構え、新しいスタートを切るにあたって、仕事における信念や価値観についても改めて考え、お客さまとの出会いは常に“一期一会”ということを改めて認識し、妥協を許さず出来得る限り精一杯の真心を込めていこうと決意しました。

職人気質の父から受け継いだこの性格と手先の器用さを生かして、もちろんひとりでは大変なことも多くありますが、手作りでひとつひとつ想いを込めながら丁寧に手作業を重ねてゆくことで、ひとりでも多くの方に幸せを感じられるひとときを提供できたらと願っています。

この街で想いを実現
この街で想いを実現

今回お話を聞いた人

COCORO
店主 原真理子さん
所在地:東京都台東区根岸3-16-16
TEL : 03-6754-1198
※この情報は2016(平成28)年1月時点のものです。

COCORO(ココロ)
所在地:東京都台東区根岸3-16-16 
電話番号:03-6754-1198




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